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K20A改2.4L仕様でNAながら290馬力を発生!
ホンダチューンの名店が仕上げたフルチューンスペック
見るからに戦闘的なスタイリングを持つこのDC5は、九州におけるホンダ車チューニングの名店“M&Mホンダ”が「極限までレーシングカーに寄せたストリートスペック」というコンセプトで開発したタイムアタックスペシャルだ。
K20Aエンジンは、87.5φピストンと99mmストロークのクランクで排気量を2.4Lまで拡大。4連スロットルには戸田レーシングのスポーツインジェクションφ50をチョイス。NAで290psという強心臓だ。増大したパワーに比例して厳しくなる冷却関係も、M&Mオリジナルのアルミラジエターやオイルクーラーキットを装備することで対応している。
マフラーはオリジナルのフルチタンでメインφ70、出口φ110という構成。リヤディフューザーは高速域でのスタビリティアップを狙って装着されたものだ。
フロントブレーキはAPの6ポットキャリパーと355mmローター。リヤは355mmビッグローターで強化。サスペンションはオーリンズベースのM&Mタイプ1スペシャルで、スプリングレートはフロント20kg/mm、リヤ28kg/mmとかなりハードな仕様だ。
前後ともに片側65mmワイドとなるフェンダーキットもM&Mのオリジナル製品。これによりフロントに10.5J+15、リヤに9.5J+22というワイドサイズのボルクレーシングZE40を収めることが可能に。組み合わされるタイヤはフロントが295/35R18 、リヤが225/40R18サイズのアドバンA050M。
メーターパネル部のみノーマルの面影を残すが、それ以外はレーシングカーさながらの機能的なコクピット。ロールケージは溶接留めで、各部のスポット増しも入念に行われておりストック状態のDC5とは比べ物にならないほどの剛性を誇るボディに仕上げられている。
ストイックなまでに速さを求め続けた結果、オートポリスで2分4秒876(ドライバー:ターザン山田)というFF最速タイムを樹立(取材時)するまでに進化したDC5。エンジンからボディワークに至るまで、全てにM&Mイズムが投入された渾身の作品と言えるだろう。
●取材協力:M&Mホンダ 福岡県太宰府市国分1丁目18-8 TEL:092-923-1955
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