「見た目はまるでメーカーの開発車両!?」鈴鹿最速を目指すBNR34サーキットスペック登場

メーカーの開発車両のようなルックスが斬新!

鈴鹿2分13秒350をマークする超速BNR34

鈴鹿サーキット最速の第二世代GT-Rを目指し、岐阜県の名将“デュ・ヴァン”が製作したBNR34の登場だ。

心臓部のRB26DETTは、ボア87φ×ストローク77.7mmのプロフィールを有するHKSの2.8Lキットステップ2を組み込んで排気量を2771ccまで拡大。ヘッドもフル加工を施した上、トルク特性の改善を狙ってVカム(可変バルタイ機構)を投入。RB26の“線の細さ”を完全に消し去ったのだ。

タービンにはウエストゲート式のT88-34Dをセット。ビッグシングルながらも、2.8L+Vカムの恩恵で実用回転域からレスポンス良くブーストが立ち上がる、非常に扱いやすい630ps仕様で仕上げられている。

重要なエンジンマネージメントはHKSのF-CON Vプロが担当。エアフロをキャンセルしたDジェトロ制御としている。

足回りは別タンク仕様のクァンタム車高調を軸に構築。スプリングレートはフロント16kg/mm、リヤ14kg/mmだ。アーム類はサスペンションに入力される負荷に対して、リニアに足を動かすことを目的にフルピロ化している。

ブレーキはフロント6ポット&リヤ4ポットのAPレーシング製キャリパーキットを導入し、強烈なストッピングパワーを確保。制動力を安定させるために、ローター冷却用のブレーキダクトも配備する。

一方の室内は、サーキットスペシャルらしく快適装備レスのスパルタン仕様。純正のマルチファンクションディスプレイを廃してアナログ式の追加メーターを3連でセット。コラムパネルには、大型タコやブーストメーターなども確認できる。

ドライバーズシート以外の内装パーツは完全撤去し、車重は1380kgまでシェイプアップ。ロールケージは開口部の剛性を高めるべく、ドア部をサイドバーレイアウト&ガゼット留めとすることで、ハイパワーに対応したボディを作り上げている。

ミッションはビッグパワーに対応しつつ、電光石火の変速スピードを実現するIパターンのシーケンシャルドグに変更。LSDはフロントにクスコのRS(1WAY)、リヤにOS技研のスーパーロックLSD(2WAY)をそれぞれチョイス。その上でミッションクーラーやデフクーラーなども組み込み、駆動系を鍛え上げている。

空力パーツもしっかり手が加えられ、オートセレクトのカナードやGTウイングを装着。また、ボンネットやトランク、ドアパネルはカーボン製に変更して軽量化を推進。ブラックとシルバーのツートン仕様は、まるでメーカーの開発車両のようだ。

エンジン、駆動系、サスペンション、ブレーキと、あらゆるパートに手が入った文字通りのフルチューン仕様。取材日のRH9鈴鹿アタックでは、2分13秒350という強烈なタイムをマーク。スペックに見合った実力を見せつけたのだ。

●取材協力 ガレージ・デュ・ヴァン 岐阜県安八郡安八町南條1288-1 TEL:0584-63-1075

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ガレージ・デュ・ヴァン
http://www.dyuvan.com/

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