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劇中車レプリカにまたがって夢のヒーローになりきる!?
作り手の拘りが炸裂しまくり!
現在40歳以上のクルマ好きの中には、80年代にTVで流れた映画や海外ドラマがきっかけで、クルマに興味を持ったという人も少なくないはず。多感な時期に刷り込まれた憧れは、やがて大人になると現実で手にいれたくなるもの。そんな幼い日の野望を果たしたオーナー達が集まるプチミーティング現場に潜入を敢行。拘り満載のマシン達を紹介していく。
『AKIRA』金田のバイク
ネオ東京を疾走するSFモンスターバイクを再現!
SFコミック『AKIRA』に登場する主人公、金田のバイクをモチーフにしたレプリカマシン。劇中の設定では、1万2000rpmまで回るセラミックツーローターの両輪駆動、最高出力は200psとされていた。取材車両はホンダの250ccスクーター「フュージョン」をベースに、名門“才谷屋ファクトリー”がかつてキット販売していたカウルを組み込んで金田仕様を作り上げている。
製作には、純正のカウル類を全て取り外しフレームの一部を加工してキットを装着。完全なフルカウル仕様のため、エンジンのオーバーヒート対策が大変だったそうだ。ハンドルはトリプルツリーから手前側に延長してセットすることで、低めのポジションでの乗車を実現しているとか。
『マッドマックス1』グースKZ1000
グースレプリカをスズキ車で再現!
マッドマックスに登場するバイクの大半はカワサキ製だ。もちろん“不死身のグース(主人公マックスの親友)”の愛車もカワサキKZ1000だが、オーナーが作り上げたレプリカのベースはスズキGSX1400。グース仕様のカウルやシングルシートが手に入ったことで、製作に着手したのだとか。
元々はネイキッドスポーツのGSX1400はアップハンドル仕様のため、セパハン化に合わせてタンク形状も加工。タンク上面にはグース役のスティーブ・ビズレーのサインも入れられている。
KZ1000のスタリイングに近づけるように、シートはタックアンドロールでシングル加工。シングルカウルやテールランプも組み合わせることで、グースレプリカを完成させている。オーナーはこのバイクに加えて、現在インターセプターも製作中とのこと。筋金入りのマッドマックスマニアなのだ。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』デロリアン
存在そのものがSF!? あえてのオリジナル仕様
バック・トゥ・ザ・フューチャー(BTTF)ではタイムマシンとして作り変えられたデロリアンも、ムービーカーの世界では外せない存在。取材車両はタイムマシンのレプリカではなく、あえての素のままのスタイリングをキープしているのが特徴だ。
純正では85マイル表示のスピードメーターだが、劇中車に倣ってダッシュボード上にデジタルメーターを増設。その他はストック状態をキープしている。
ガルウイングドアはかなりの重量があるということで、リモコン操作のポップアップ式にカスタム。デロリアンは激レアな個体だけに、末長く乗り続けていってもらいたいものだ。