「700馬力オーバーの強心臓を自作!?」筑波1分切りを目指すアタッカーのS13シルビアを捕獲!

タイヤは超極太の前後295幅18インチを装着

ワンオフメーターパネルやワークスフェンダーがスパルタン!

極太のタイヤをワークスフェンダーが飲み込み、車高はストローク重視のセットアップ。いかにも走り込んでそうなオーラを醸し出すこのS13シルビアは、自動車整備工場に勤める“JUN”さんが筑波攻略のために製作したサーキットスペックだ。

パワースペックは強烈。仕事が終わってから夜な夜な自分で組み上げたというSR20DETは、ワイセコのピストン、東名パワードのクランクシャフト、JUNのコンロッドを用いて2.2Lまで排気量を拡大。そこにHKSのステップIIIカムシャフト(IN272度/EX272度)を組み、高回転までパワーが追従する仕様を作り上げている。

当初、タービンにはアクチュエーター式のGTX2976Rをセット(500ps仕様)していたが、「エキゾーストハウジングが容量不足だったのか、ブーストが唐突にかかって乗りにくかったんですよ」との理由からGTX3854RSへと風量アップ。HKSのF-CON Vプロで綿密に制御し、SR20ベースでは限界に近い700psを絞り出している。なお、セッティングはt-getが担当している。

タービン交換と同時に、ハイパーチューンのサージタンク&90φスロットルへと変更し、吸入吸気も大幅に増加させた。インジェクターやフューエルポンプ等の燃料系パーツも強化品が組まれている。

クラッチはエクセディのカーボンツインで、ミッションはマズワークスの変換プレートを介してOS技研の3速クロスが組まれたZ32純正5速をドッキング。シフトはエクセシブのシフター移設キットを使うことで、PS13でもドンピシャな位置にノブがくるようにできたそうだ。

ダッシュボードはパネルを折り曲げて製作したワンオフ品。車両購入時からこの状態だったそうだが、細部の追加パネルや距離計はオーナー自ら追加したパーツだ。

トランクにはバッテリーやコレクタータンクを設置。ウイングの柱脚もフレームに固定された本格的なもので、サーキット走行時はGTウイングが装着される。

エクステリアはGPスポーツの旧エアロにワークスフェンダーを組み合わせて構築。非常にアグレッシブなスタイリングだ。

ボンネットは冷却性を考慮してダクト付きタイプを装着。ワークスフェンダーとフロントパンパーの継ぎ目は、雰囲気を合わせるためにビス留めのパネルで覆っている。

ホイールは前後とも18インチのウェッズスポーツSA-60Mで、サイズは10J+25。これにフロント10mm、リヤ25mmのスペーサーを追加している。超極太のタイヤは前後ともに295/30のディレッツァZIIIスタースペック。しかし「寒い時期だったからなのか食わなくてビックリした」ということで、評判の良いアドバンA052に履き替える予定だとか。

筑波での自己ベストは1分3秒台。しかし、そのタイムは以前の500ps仕様で達成したもののため、大幅にパワーアップを遂げた現仕様ならば1分切りは確実!? 今後どこまでタイムを伸ばしていくのか、その動向には注目だ。

「定番ドリ車スタイルに今時のエッセンスを融合した美麗S13シルビア」外観のイメージは不良の学ラン!?

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