目次
ライトチューンGT-Rと対等以上のポテンシャル!
13秒切りを狙うカプチーノ改ドラッグ仕様
Kカーベースでゼロヨン13秒フラットというトップクラスの記録を持つスカイブルーのカプチーノ(EA11R)。オーナーは、ゼロヨン歴20年以上の数少ない女性ドラッカー。6年のブランクを経て2019年からドラッグフェスティバルに復帰し、いきなりKカーSクラス(ラジアル&Sタイヤ装着の軽自動車クラス)で優勝したほどの実力者だ。
試行錯誤しながら熟成が進んだF6A型エンジンは、トラストの鍛造ピストンで腰下の強度アップを図りつつ排気量を698㏄まで拡大。これにKカーチューンの定番であるRHF5タービンをドッキングし、約170㎰を絞り出している。
美観にも拘っており、日産のオパールブルーに全塗装されたボディに合わせて、ヘッドカバーやゴムホースなども青系で統一。バンド類も全て同じ方向で揃えられ、美しい仕上がりを誇る。
サスペンションは、エンドレスのジールファンクション車高調をベースにしたワンオフ品。フロントは固め、リヤは柔らかめというドラッグ仕様らしいトラクション重視のセットアップだ。
ホイールは前後共に14インチのボルクレーシングTE37。タイヤはフロントがエコタイヤで、リヤには185/60R14サイズのアドバンA050を履く。
センターコンソール、ステアリングコラム、ドアトリムを覆うブルーのアルカンターラは旦那さんがDIYで仕上げた力作。ステアリングはMOMOのRACE。スポークの裏側にはミスファイヤリングシステムとスクランブルブーストのスイッチが装着されるなど、かなりの本気仕様なのだ。
バケットシートは左右ともブルーのスパルコのSpirit-V。フルバケでありながらフロント〜サイドサポートの張り出しが少ないため、乗り降りしやすいそうだ。リヤにはロールバーを装着し、剛性アップと転倒への乗員保護も万全の体制を構築している。
今回のドラッグフェスティバルでは、大容量ラジエターをセットして熱対策は万全のつもりだったが想定外の暑さでパワーダウン。タイヤも食い過ぎてストールするなど悪条件が重なり、ベストタイムは14秒141に留まった。今後も13秒切りを目標に走り続けていくそうなので、このカプチーノのさらなる躍進に期待したい。
●取材イベント:DRAG FESTIVAL WEST 2020 Rd.2 セントラルサーキット
記事が選択されていません