目次
E36に1JZエンジンを換装! BMW版ツアラーVの完成か!?
BMWの定番クーペが国産ターボエンジンで見違えるほどパワフルに!
チューニングベースとして人気が高いBMWのE36(318isクーペ)に、JZZ30型ソアラの1JZ-GTEエンジンを搭載した変態的チューンドの登場だ。
コストパフォーマンスを考えて、1JZエンジン本体やタービンには手を入れないブーストアップ仕様としているが、それでもパワーFC制御でブースト圧1.3キロに約400psを発揮するのだから十分だ。
また、ミッションもJZZ30ソアラの5速MTを換装。JZA80スープラ用の6速MTも問題なく使えるが、高価になってしまうので採用を見送ったとのこと。
インタークーラーは、BNR32型スカイラインGT-Rの純正コアを使ったワンオフ仕様を前置きで配備。取り付けは小加工で済んだそうだが、強度を確保するためにサブフレームを追加していたりする。
足回りはジールファンクション車高調を軸に構築。機械式LSD(カーツ/2WAY)とのマッチングを図りながらサーキットから街乗りまで幅広いキャパシティを実現する。スプリングはXコイルで、レートはフロント10kg/mm、リヤ6kg/mm。ブッシュ類も強化タイプに変更済みだ。
ホイールは国産チューンドの定番とも言えるボルクレーシングTE37で、タイヤにはレブスペックRS-02(F225/45-17 R235/40-17)をセット。
このチューンドBMWに試乗したレーシングドライバーの井入宏之選手は「318isって本当に良いクルマなんだけど、いかんせんパワーが足りない。ノーマルだと“なんで直線でシビックに負けんねん!”という感じだったからさ。そういう意味でこのチューニングカーはアリだよ。グイグイ加速していくし、ツアラーVに近いけどもっとシャープなフィーリング。E36のM3よりは間違いなく戦闘力は高い。もっと足を固めてブレーキを強化していけば、走りの自由度が増すと思うよ。現状だとエンジンが勝ってるからね」と評価。
国産高性能ターボエンジンを搭載し、3シリーズの高性能モデル“M3”をも超える戦闘力を手にした318isクーぺ。ターボチューンによるパワー増強も容易に行えることまで考えると、魅力的すぎるパッケージだろう。
記事が選択されていません