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カーボンボディを”あえて隠す”スタイルが眩しい!
DIYで仕上げられた技ありコーディネイトのBNR32
カーボン地を生かした独創のエクステリアが、尋常ではないオーラを放つBNR32。ドレスアップ系に見えるが、その実は”ゼロヨン8秒台、筑波57秒台、最高速300km/hオーバー”という『三冠』を達成した、ステージを選ばない速さを誇るリアルチューンドだったりする。
特徴的なエクステリアは、オーナーが求める“理想のGT-R”を具現化したもの。SEMAショーに展示されていた、カーボン地を部分的に隠すカスタムペイントのショーカーに感銘を受け、その手法を取り入れながら個性を演出していったのだ。
ルーフはワンオフのカーボン製。フルカーボンのドアパネルは、他の部位とカーボンの目が合わないとの理由で表面を剥がし、新たに貼り込むほどの拘りよう。ちなみに、これらカーボン系のメイキングに関しては、オーナーが“オートサービス井戸”の手を借りながらDIYで行なったというから恐れ入る。
強度と軽さのバランスを考えて3回も作り直したというカーボンルーフは、室内側にシルバーカーボンを使って間にハニカム材を挟み込んだ3層構造。鉄板ボンドという接着剤でボディ(ピラー部)と接着している。
理想のツライチを実現すべく、ホイールに合わせてカーボンフェンダーを製作。ワイド幅はフロント20mm、リヤ30mmに設定し、派手すぎず地味すぎずの絶妙なラインを狙った。ホイールはパナスポーツ。前後ともに18インチでフロントが10J±0、リヤが11J±0というサイズ構成だ。
エンジンやボディメイクは、全て名将“ガレージザウルス”の手によるもの。HKSの2.8Lキットを組み込んだフルチューンエンジンにHKSのT51R-SPL BBタービンをドッキングし、最高出力950ps&最大トルク98kgmを絞り出している。仕上げの美しさは、さすがザウルスという他にない。
センターコンソールに必要最低限のメーターをビルトインするなど、コクピットは機能性を重視したシンプルメイク。ミッションはIパターンのOS技研6速シーケンシャルドグだ。
美しさに拘り抜いた結果、純カーボン仕様と比較すれば重量増となっているパートがあるのは事実。それでも、これまで速さを追求し続けたこのGT-Rの車重は1200kg台を実現しているのだ。
その性能に引けを取らない美観を有するスーパーチューンド、オーナーの求めた「至高のGT-R」に相応しい仕上がりと言えるだろう。
●取材協力:ガレージザウルス 埼玉県狭山市入間川4-8-16 TEL:04-2968-9212
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