「JZA80スープラの可能性は無限大だ!」軽量化一切ナシで筑波に挑んだニューカマーの愛機に注目

初アタックで1分1秒台をマーク!

ストリート仕様の延長線に拘るオーナーの愛機

1000psクラスのGT-Rやレーシングカーさながらのマシンメイクを施したRX-7など、硬派なチューンドがひしめく「Attack筑波2021」のパドックで、落ち着いたストリートスペック風のJZA80を発見。聞けば、オーナーはこの車両をフルノーマルから育て上げ、鈴鹿サーキットでは2分15秒というベストタイムをマークしているガチ勢だったのである。

心臓部の2JZ-GTEは、排気量こそ3.0LのままながらHKSの鍛造ピストンやコンロッドなどを投入して腰下を強化。制御はHKSのF-CON Vプロが担当しており、HKSのGTIII-5Rタービンで最大ブースト圧1.6キロ時に約600psを発生させる。ワイドタイヤの装着を前提にサイクルフェンダー化するなど、細部の作り込みにも妥協はない。

車高調はHKSのハイパーマックスMAX-IV SP(F34kg/mm R25kg/mm)で、ブレーキにはエンドレスのZ34用キット(F6ポット+370mmローター R4ポット+355mmローター)を流用。

ホイール&タイヤは、ボルクレーシングTE37SL(FR11J+18)とアドバンA050 GS(295/35-18)のコンビだ。当然、純正ナローボディでは履けないサイズのため、RIDOXのワイドボディキット+オーバーフェンダー(フロントのみ)を組み込んで対応している。

室内はエアコン&ナビ完備のストリート然とした仕上がり。バケットシートはリクライニング式のブリッドガイアスIIで、ステアリングにはナルディをチョイス。ミッションは純正ゲトラグのままだ。

フロントバンパーをはじめとするボディパーツは基本的にRIDOXで統一。ボンネットはTRD製の3000GT仕様で、チューンドスープラの正装とも言える美しいスタイルに仕上げられている。タイムアタック仕様ではあるが、サードGTウイング以外に大型の空力付加物は装着されていないのだ。

当日のベストタイムは1分1秒615。初アタックのため探りながらのセッティングで挑んだそうだが、鈴鹿よりも柔らかめのサスセットが災いしてタイヤとインナーフェンダーが干渉。思うような結果は残せなかった。

今後はホームコースの鈴鹿で2分10秒台を目指しつつ、2023年シーズンの筑波遠征も目論んでいるとのこと。「あくまでストリートの延長線に拘ります」と話すオーナーの“これから”に期待しよう。

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