「完全合法でもオーバー600馬力!」BCNR33の超模範的チューンドの登場だ

場面を問わずに速さを発揮するBCNR33ストリートスペック

盤石のRB26改2.8L+GT2835ツイン仕様!

静岡県浜松市の天竜川沿いに店舗を構える“OKレーシング”。サーキットスペックやドリフトマシンなど、ハイレベルなチューニングカーを数多く仕立てるビルダーだが、その一方で、運輸局の認証を取得したれっきとした認証工場でもある。そのため、排気量アップやタービン交換などのハードチューンも、合法的かつ耐久性に優れたメイキングを施している。

ここで紹介するBCNR33も、その特徴をしっかりと踏襲。走行ステージはストリートが主体となっているものの、力強い低速トルクを確保するためにエンジンは東名パワードのキットで2.8L化を実施。シリンダーヘッドには燃焼室加工やポート研磨、水回りの加工などを施す。

組み合わせるタービンはHKSのGT2835だ。パワーFCによるDジェトロ制御で634psという出力を発揮する。GT2835タービンのツイン仕様はノーマルエンジンには少し大きいが、排気量の拡大によって有効に使える回転域の広さを獲得している。

ハイパワー化に合わせて冷却系も強化。大容量ラジエターやトラストの13段オイルクーラーを装着し、スワールポットで冷却水のフローを適正化する。とはいえ、BNR32と比べるとBCNR33は冷却性能には余裕があるとのこと。

ストリート仕様というだけあって、インテリアは内装類をフルに装着。デフィの追加メーターを軸にスポーティなコクピットを構築。乗員保護を目的に、ロールケージもダッシュ貫通で組まれている。

エキゾーストマフラーは、軽さと質感に優れるトラストのチタンモデルをセレクト。LSDはノーマルで搭載されているアクティブLSDを継続使用している。

サスペンションは路面追従性が高いオーリンズPCV(F10kg/mm R9kg/mm)をチョイスし、調整式アームも組み込んでアライメントの最適化も図る。また、前後共にグローバルのビッグローターキットによってローター外径を拡大。パワーに見合った制動力を確保しているのだ。

ホイールは限定カラーのプレスドダブルブラックで塗装されたボルクレーシングTE37SL。ハイパフォーマンスを予感させるGT-Rらしいチョイスと言えるだろう。タイヤはアドバンネオバAD08Rの265/35R18サイズだ。

エクステリアはニスモ製フロントバンパー、トップシークレット製サイドステップ&リヤバンパー、ARC製リヤスポイラーという組み合わせ。

「このGT-Rは元デモカーだったんです。エンジンはデモカー時のままですが、もっとストリートを楽しめるような仕様にするのも良いと思いますね。多少ピークパワーは犠牲にはなりますが、タービンサイズをひとつ下げてVカムを投入することで、どんな場面でも鋭い加速を体感できる仕様になると思いますよ」とは、OKレーシングの山本さん。

現オーナーがこの先どんな仕様を作り上げていくのか楽しみではあるが、OKレーシングなら必ずオーナーが満足する1台に仕上げてくれるはずだ。

●取材協力:OKレーシング 静岡県浜松市東区下石田町1856 TEL:053-422-5151

「北の大地を駆ける2台のニスモ400Rレプリカ」似て非なるチューンドBCNR33ブラザーズに迫る!

【関連リンク】
OKレーシング
http://www.okracing.jp

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