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スタディのセンスとテクでM2コンペルックのカブリオレを製作!
インテリアにも及ぶ完全コンプリートメイキングに注目
BMWのチューニングで知られる“スタディ”が、日本未導入のM240iカブリオレをドイツから輸入してM2コンペティションのスタイルに仕上げたのがこのマシン。製作のきっかけは、単純明快で代表の鈴木BOB康昭氏の「M2のカブリオレがあったら欲しい!」という思いに他ならない。
リリースの噂はあったものの発売されないことから、だったら自分達の手で…となったわけだが、実際の作業はかなり大掛かり。フロントフェンダーとボンネットはMパフォーマンスのカーボン製、サイドステップリヤフェンダー&バンパーはM2コンペティション純正を加工し、約80mmのワイド化を実現した。
このリヤフェンダーがマシン製作で一番苦労したポイントで、カブリオレが持つボディラインに違和感なく馴染むようにラインを合わせて作り上げられている。
装着ホイールはボルクレーシングのG025。レイズの高度な強度解析と加工技術により、普遍的な2×5スポークデザインをシャープで立体的なものにしている。サイズはフロントが9.0J×19+23、リヤが10J×19+34という構成。ブレーキはM2コンペティション純正のキャリパーにRDD製のローターを合わせる。
シートはM2コンペティションの純正をベースに、M850純正のバルセロナブルーに染め上げられた外装色と同じカラー+タンカラーの2トーンで張り替え。ステアリングはMパフォーマンス、JBLベースのスタディパフォーマンスシステムでオーディオのクオリティも向上させている。
搭載されるエンジンは3.0L直列6気筒シングルターボのB58。カスタム感のない仕上がりがコンセプトなので手を加えていないが、クラス最強の340psの走りはストレスフリーだ。ちなみにBMWのZ4とトヨタのGRスープラに搭載されているエンジンと基本的には同一のものだ。
6速MTミッションにはドイツCAE製のウルトラシフターを装着。純正比約70%のショートストロークとなり、スムーズでスピーディな操作が可能。ゴルフボール型のシフトノブが遊び心を感じる。
カーボンのテールエンドが特徴的なエキゾーストマフラーはレムス製。本来は2本出しのところをM2コンペティション風を狙って4本出しに加工している。
外観からは分からないが、サスペンションもKWのバージョン4に変更されている他、フロントアーム類のピロ化も実施。一見しただけではディーラーに飾ってあってもおかしくないほどカスタム感の無い車両だが、その裏には数多くの苦労とスタディならではの技術力が隠されているのだ。
●取材協力:スタディ東京 東京都府中市若松町2-27-2 TEL:042-367-5301
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