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GRヤリスに高機能エアロパーツを!
車検対応のフェンダートリムも注目だ
空力を追求するだけでなく、ベース車両が持つスタイルをさらに洗練させ、よりスタイリッシュかつスポーティーなイメージへと変えてくれるエアロパーツを数多く産み出してきたバリス。そんな名門ビルダーの超ヒット作品がここで紹介するGRヤリスのアライジング1ボディキットだ。
構成は、フロントリップスポイラー、サイドアンダースカート、リアアンダースカート、エアロボンネット、リヤスポイラーの5点。改めてそれぞれのディティールを見ていく。
フロントはフルバンパータイプではなく、純正バンパー下部に追加するアンダースポイラー形状を採用。「純正バンパーはデザイン性も機能面もよく出来ていますからね。それを活かす方向で仕上げました」とはバリス矢萩さん。
フロント同様のフリッパー形状で仕上げられたサイドアンダースカートは、整流効果とスタイリングを高次元で両立。後付け感の無いデザインでありながら、純正とは一線を画すシャープさも大きな魅力だ。
ボンネットは自信作。エンジンルーム内のヒートエアを排出することを優先したデザインで、製品モデルでは雨水の侵入を防ぐカバーも付属する予定だ。ちなみに重量も純正の約6キロに対し、製品は4キロと軽量に仕上げられている。
リヤバンパーは純正だが、下部にパラシュート効果の低減を狙った5つのベンチレーションを備えるディフューザーをセット。複雑なデザインながら、GRヤリスのキャラクター性を損なわないバランス感覚はさすがバリスだ。
車検対応のフェンダートリムもオプションで設定。拡幅は前後とも片側8mmというスペックで、ホイール&タイヤの選択肢を広げてくれるアイテムだ。フロント側はワンピース構造、リヤ側は2ピース構造となる。
リヤウイングは往年のランチア・デルタを彷彿とさせるデザインでアプローチ。後端のフラップはもちろん可変式だ。「どこかにラリーカーのエッセンスを入れたいと思って。イメージは、80年代後半から90年代前半に活躍したランチア・デルタ。フラップを立ち上げて、ステッカーを貼ったりするのもカッコ良いと思いますよ」とのこと。
大胆なフォルムながら、ストックボディのバランスを崩さないセンスこそバリスの真骨頂。個性的なダクトレイアウトに目が行きがちだが、そこには繊細なモデリング技術と経験が活かされているのだ。
PHOTO:平野陽
●取材協力:バリス TEL:042-689-2939
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