「今、S13シルビア系の北米版“240SX”が熱いんです!」左ハンドルの逆輸入モデルに再注目

定番モデルのシルビア系も逆輸入車なら目立ち度抜群!

ドレスアップ派も注目する左ハンドル逆輸入マシンに迫る

日本車なのに左ハンドル…、そして国内仕様とは異なる装備の数々。他人とは異なる個性を追求するカスタムフリークにとって、日本メーカーの海外生産モデルは魅力的だろう。事実、近年ではあえて左ハンドル仕様のJDMスポーツを求めるユーザーが増えている。

DR30チューンを得意とする“ユーティリタス”は、そんな逆輸入のスポーツモデルを積極的に取り扱っている事でも有名なショップだ。同社は車両の買い付け等でアメリカに渡ることが多く、その際に程度の良い北米仕様の日本車と出会った時には即買いして日本に逆輸入。劣化部分に手を入れ、それを適正価格で販売しているのである。

今回は、そんなユーティリタスが手がけた240SXの仕様違い3台にズームイン。魅力溢れる北米版シルビア&180SXのディティールや販売価格をチェックしていこう。

240SX ハッチバックモデル(1994年式)

この240SXハッチバックはユーティリタスが輸入した個体ではなく、日本国内でドリフト仕様としてチューニングが進められたものを買い取り、外装を中心に大幅リフレッシュ。販売価格は229万8000円(取材時)となっている。

エンジンは、2.4LのKA24DEからS14シルビアのSR20DETにスイッチ。吸排気チューン程度のライトスペックだが、チューニングパーツが豊富でどのような方向にも発展できるSR仕様は大きなメリット。その他、ロールケージや機械式LSDも入った即ドリ仕様だ。

純正レッドでオールペンされた美しいボディに組み合わせるホイールは、アメリカのブランドXXR531のプラチナム(18インチ)。非常にシンプル&ライトなスペックだが、国内モデルとは異なる独特の雰囲気が感じられるから不思議だ。もちろん完全公認仕様となっている。

240SX クーぺモデル(1992年式)

日本で言うワンビア仕様(シルビアの180SXフェイス)の240SXだ。オーナーは群馬県の走り屋で、何とこの取材日が納車日という奇跡! これまで某有名峠を走っていたが、これを機にドレスアップ系イベントにも参加できるカスタムを軸にすることも検討しているという。

搭載されるエンジンはKA24DE。SR20DETへのエンジンスワップは避け、KA24を活かしたチューニングを求めて現在アメリカのアフターパーツマーケットを調べている最中だ。

メーターは主表示がマイルで内側にkm/hが刻まれたダブルスケールとなる。こうした国内仕様との相違点を探していくのも面白い。今後どうチューニング&カスタムが進行していくか楽しみな1台だ。

240SX コンバーチブル(1994年式)

北米のS13系最終モデル、リミテッドエディションのコンバーチブルだ。この車両は新車からガレージ保管されていたという超極上車。内外装、1994年式とは思えない美しさを誇っている。

国内仕様のS13コンバーチブルはオーテックジャパンが製作していたが、このモデルは北米日産が独自にコンバーチブル化しているのがポイント。そのため、細部フィニッシュはかなり違いがあるのだ。ちなみに、エンジンはKA24DEでミッションは4速ATだ。

 基本的にはフルノーマルだが、ホイールは純正のメッキ仕様となる。現地の日産ディーラーが施したドレスアップと推測される。車両販売価格は249万8000円(取材時)だ。

カスタムの楽しみ方は無限大だ!

ユーティリタスの池谷代表は「S13世代の240SXは、この3タイプがラインナップされていました。エンジンはKA24なのでガッツリとチューングする場合はSR20DETに載せ換えてしまった方が早いですが、ストックのまま、左ハンドルでゆるくドレスアップを楽しむというのも良いと思いますね」と語る。

左ハンドルならではの意外性とインパクト。逆輸入のネオクラ世代JDMスポーツで、個性を演出しながらチューニングカーライフを楽しむというのも面白い選択肢と言えるだろう。

●取材協力:ユーティリタス 東京都小金井市貫井南町1-5-22 TEL:042-384-7700

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【関連リンク】
ユーティリタス
http://www.utilitas.co.jp/

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