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市販に向けてさらにアップデートを予定!
2カラーの新作ステアリングもリリース
”のむけん”の愛称で人気の九州のドリフトレジェンド、野村謙さんのチューニングショップ“ユーラス”が東京オートサロン2023で発表したのはZN6型86用のニューエアロだ。
のむけんと言えば、4ドアスカイライン乗りの印象が強いが、じつは86にも縁がある人物。2012年の86デビューと同時にエアロパーツをリリースするという偉業を成し遂げ、その年から2015年まで4年間はD1GPの参戦車両としても86に乗っていたほど。
新作エアロのテーマは、ずばり「平成初期のドリ車」とのむけん。いわゆる『張り出し系』と呼ばれるエアロの裾部分が末広がりとなった形状が特徴で、シャコタンを目指した当時のドリフターに一大ブームを巻き起こしたスタイル。その筆頭エアロパーツメーカーだったのもURASだ。
ただし、当時のテイストをそのまま再現するのではなく、令和に合わせてアップデートしているのもポイント。『エアロで車高を低く見せる』ことが主流だった当時と比べて、調整式アームや車高調の進化により車体そのものの車高も低くなっているため、それに対応すべくバンパー下部の路面とのクリアランスをなるべく大きく取れるように設計したそうだ。
前後のフェンダーはあえて純正をキープ…したのかと思いきや「ワイドが間に合わんかったとです!」とのこと。
なお、東京オートサロン2023でお披露目となった今バージョンは言わばプロトタイプで、フロントバンパーのダクト形状や、現在ハーフタイプのリヤバンパーをフルタイプにするといった変更を予定。2023年3月頃のリリースを狙って準備を進めている段階だ。
また、同時にリリースされたオリジナルステアリングも見逃せない。取り回ししやすいセミディープコーンの330φで、ステッチのカラーリングは赤と白の2パターンが用意されている。
クルマ好きの間では、GR86ばかりが話題として取り上げられがちだが、中古車の流通量が多く、価格もこなれてきた先代モデルこそ最高のチューニングベースだ。ユーラスが発売したこのアイテム群には、そんなメッセージが込められているようだ。
PHOTO&TEXT:長谷川実路
●取材協力:URAS 福岡県大野城市仲畑2-11-17 TEL:092-558-4111
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