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ファーストステップでプラス50馬力を獲得
ボリューム感を増したオリジナルボディキットにも大注目
2023年で創業50周年を迎えるHKSが、東京オートサロンブースのアイコン的存在としてメインポジションで展示されたのが盛り上がりを予感させる新型フェアレディZ。いち早くパワー系からエクステリアまでオリジナルパーツでトータルチューンを施したコンセプトモデル”RZ450”を披露した。
言うまでもなく車名の450は最大出力を表すもの。スーパーターボマフラーとパワーエディター、ブローオフバルブのスーパーSQV ⅣのみのSTEP1といえるメニューでノーマル比+50psは、ベース車のポテンシャルの高さもあって実現できたといえるだろう。
また、エンジンルームでの注目はドライカーボン製のカバー類。車格がワンランクアップしたような高級感が魅力だが、単なるドレスアップパーツではないのがHKSならでは。エアクリーナーの吸気部を独自の形状とした上で専用のアダプターまで製作し、VR30DDTTユニットで問題となる吸気温度対策を施しているのだ。
ボディキットは試作モデルとのことだが、すぐにでもリリースできそうな完成度の高さ。フロントセクションはリップタイプのスポイラーとカナードで構成。ボトム部にボリュームが増したスタイルは、往年の筑波レコードブレイカー(TRBシリーズ)にも通じるネオノスタルジーを感じさせる。
サイドステップは、ドア下部のアンダーフラップとフロントフェンダー後方の整流フラップで構成。立体的なデザインがサイドシルエットを優雅に演出する。
リヤセクションは、アンダーディフューザーに加えてダックテールタイプのスポイラーも装備。現代的なエアマネージメントと伝統のZらしさを融合させたスタイルの構築に成功している。
足回りは快適性とスポーツ性を高次元で両立させた、自慢のハイパーマックスSを軸にセットアップ。ホイールは19インチのアドバンレーシングGTビヨンド(FR11J+15)で、タイヤにはアドバンネオバAD09(285/35-19)を組み合わせる。5本スポークの隙間から覗くブレーキは、エンドレスのシステム(MONO6TA/MONO4TA)だ。
今後、二度と登場しないであろう大排気量ガソリンターボエンジンのFRスポーツモデル。そのパフォーマンスを存分に楽しむためには、HKSは欠かせない存在となりそうだ。
●問い合わせ:エッチ・ケー・エス 静岡県富士宮市北山7181 TEL:0544-29-1235
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