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2.8L化+Vカム+T88-34Dタービン仕様
あらゆるステージで速さを見せつけるフルチューンGT-R!
エンジンルームの熱気を放出するダクトを持った、ひと目でニスモ製と分かるフロントフェンダーが目を引く“リバーテック”のBNR34。800psと聞くと、タイムアタックやゼロヨン等をターゲットにしたクローズドコース専用機と思ってしまうが、リバーテックの川﨑代表は「ストリートで楽しく乗れること」をコンセプトに製作したというから驚かされる。
エンジンはHKSの2.8Lキットで排気量を拡大し、ポート研磨が施されたヘッドには同じくHKSのVカムが装着される。タービンはウエストゲート式のT88-34D。それに合わせて、トラスト4層インタークーラーや大容量サージタンク等で吸気系の容量アップも図られている。ブースト圧はブリッツSBC i-Dで制御する。
ちなみに、排気系はHKSのエキマニに、オリジナルのフロントパイプとマフラーという構成だが、排気音はとてもチューニングカーとは思えないほどの静かさだった。
トランクルームには、コレクタータンクと2基のボッシュ燃料ポンプをセット。高回転&高負荷時にも安定した燃料供給を実現している。また、手前にはポンプへの電源供給を遮断するカットオフスイッチも確認できる。
ホイール&タイヤは、前後10.5J+15のボルクレーシングSE37に、ハンコックベンタスTD(295/30R18)という組み合わせ。足回りはテインRSで、ストリートでの快適性を重視して前後14kg/mmのスプリングが装着される。
一方のブレーキは、フロントのキャリパーのみアルコンに交換し、ローターは前後ともにサイズアップすることで強化を図っている。
800psを受け止めるミッションは、強度アップと同時にクロスレシオ化が図られたOS技研の6速シーケンシャルMT、OS-88を導入。さらに、クラッチと前後LSDはATSカーボン、ファイナルギヤは4.1の設定だ。
メインメーターは320km/h&1万1000rpmスケールのニスモ製。ブースト圧はニスモの拡張キットを追加した純正マルチファンクションディスプレイで、水温や油温などの情報はデフィ追加メーターで表示する。
「乗り心地やマフラー音量には相当気を配りましたね。サーキットを重視すると、特に快適性の面でどうしても街乗りしづらいクルマになってしまいますから」とは川﨑代表。
あくまでストリートスペックとのことだが、この仕様での富士のタイムは1分47秒195という驚異的なもの。どこを走らせても不満の出ない、驚異のオールラウンダーというわけだ。
●取材協力:リバーテック 福岡県郡那珂川市後野2-7-16 TEL:092-954-3040
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