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50cm延長でバイクも積載できる荷台に！
エクステリアの完成度もピカイチ
“WiZ国際情報工科自動車大学校”の学生達が製作したこのマシンは、男の夢である“ガレージ空間”を、どこにでも移動して使えるようモビリティ化してしまおうというアイディアから出発。横にスライドされたコンテナに贅沢な居住空間を備えた独創的フォルムは、東京オートサロン2023の会場でも一際、異彩を放っていた。
架装ベースとなったのは、スズキ・キャリー。他の軽トラと比べてホイールベースが長く、オーバーハングも短くてカッコ良く見えることが選定理由だ。
メイキングは凄まじく、まず荷台のフレーム部を50cmほどストレッチ加工。さらに、ホーシングを追加して2軸のダブルタイヤ化を実現しているのだ。
足元を飾る14インチのワークエクイップ（7.0J+20）はワンオフオーバーフェンダーで収め、Kブレイクのエアロキットで全身を武装。マッシブなチューニングスタイルを構築する。
4本出しマフラーも全てハンドメイド。極太の90φ×4テールというレイアウトは、軽自動車向けの市販品では決して実現できない代物だ。展示中はスロープで隠れてしまう部分だが、こういったディティールへの拘りは各部で確認できた。
ガレージ部分は寸法を計算し、角パイプ材を溶接する工法でコンテナをワンオフ製作。強度は申し分ないレベルだ。
さらに、コンテナの内側にスライド機構を設けて居住空間の拡張。全開時は約1300mm（横幅）のスペースが追加されるのである。
ガレージの内張りは、OSB合板を用いてアメリカンな雰囲気でフィニッシュ。「自動車好きの男による趣味空間」をコンセプトに、インテリアも統一されている。
拡張された側のスペースにはホンダのズーマーが鎮座。リンパーツのキットによってロングホイールベース化も施されていた。
荷台ガレージという特大ギミックにばかり注目してしまうが、フレーム延長やダブルタイヤ化、オリジナルエキゾースト等々…、全てが相乗効果を与え合うディティールの完成度の高さは超ハイレベル。まさに、コンセプトカーと呼ぶに相応しい仕上がりと言えよう。
PHOTO&TEXT：長谷川実路
取材協力：WiZ 国際情報工科自動車大学校 福島県郡山市方八町2-4-15 TEL：024-956-0030
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