「“羊の皮を被った狼”を地で行くBNR34快速スペック」純正ルックに600馬力オーバーの強心臓がニクい!

珠玉の2.8L仕様が生み出すワイドレンジのオーバー600馬力!

快適性を一切犠牲にせずサーキットも楽しめるハイスペック

ステージを問わず、あらゆる国産車チューニングを得意とする“ガレージ デュ・ヴァン”。現行車はもちろん旧車系のメンテナンスやワンオフなどにも対応し、幅広いユーザーから高い支持を得ている名門ショップだ。

そんな同社が手掛けたBNR34は、鈴鹿サーキットで2分27秒をマークしている快速ストリート仕様だ。快適に街乗りでき、なおかつサーキットを楽しく走れることがコンセプトであり、内外装ともにノーマルに近い状態と大人しい印象ながらも600psオーバーの強心臓を持つ。

HKS製2.8Lキット(ステップ2)の投入により、2771ccまでスープアップされたエンジンは、街乗りのしやすさとサーキット走行を楽しめるパワーおよび耐久性を考慮したもの。タービンはHKSのGT2530ツインを組み合わせ、最大ブースト圧1.45キロ時に605psを発生させる。パワーバンドが4000〜8000rpmと広く取られているのも特徴と言える。

燃料系は650ccインジェクター×6やサードの265L/hフューエルポンプを奢り、冷却系はトラストの3層インタークーラー、オイルクーラー、サード製ラジエターなどで強化。オーバー600psを安定発揮させるための環境を構築している。

ミッションオイルはサーキット走行では熱によって気化し、ブローバイガスとして噴き出す恐れがある。そのため、サード製のギヤオイルキャッチタンクをセットしてミッションのブローバイガスをキャッチする。

トランクルームには燃料の空打ちを防止するために、サードのコレクタータンクを設置。耐久性を配慮しつつ、美しさにも拘った造作がポイントだ。

エキゾーストマフラーには、600psオーバーのパワーをいかんなく発揮できるカンサイサービスのチタンモデルを装備する。

足回りはアペックスのN1ダンパーでセットアップ。アライメントの範囲を広げるために、イケヤフォーミュラの調整式アームも多数投入されている。ブレーキはフロントにプロジェクトμの6ポットキャリパーをセットして強化済みだ。

ホイールは前後共に10.5J+18のボルクレーシングRE30。組み合わされるタイヤは、265/30-18のアドバンA050だ。

このチューンドを富士スピードウェイで試乗したレーシングドライバーの和田久選手は「トルク重視のセッティングは定番だけど、これは下が強くて中間からの伸びも凄まじいんだ。2速から6速までのリカバリーが可能なBNR34のギア比を、上手く使えるようにセットアップされている。タイムは1分54秒381。富士は初走行らしいんだけど、それでこの記録は立派だと思うよ」とコメント。

Zチューンのフロントフェンダーのみでシンプルに構築されたエクステリアからは想像もつかない戦闘力。まさに、羊の皮を被った狼だ。

●取材協力 ガレージ・デュ・ヴァン 岐阜県安八郡安八町南條1288-1 TEL:0584-63-1075

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