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デスボイスを操るレースクイーン。
真紅の先代86をこよなく愛する現役のレースクイーンにして、国内外にファンを持つデスメタルバンドのヴォーカルでもあるAyumu(あゆむ)。デスボイスを操る86女子…、アシンメトリーすぎる彼女の人物像に迫った。
カッコ良い女性への憧れが全ての原動力!
ブリトニー・スピアーズにジャネット・ジャクソン。いつからか、“カッコ良い女性”に憧れを抱くようになったAyumu。次第に洋楽を聴くようになり、その過程でブラック・アイド・ピースやリンキン・パークと出会う。そして「もっと激しい音楽を!」と深みにハマっていき、気がつけばヘヴィメタル沼の深淵へ。
大学時代はバンド活動に明け暮れた。デスメタルバンドのヴォーカルとして、自己流ながらデスボイスやシャウトにスクリームを磨いていったのだ。
「社会人になってバンド活動は一時休止。で、同じようにカッコ良い女性というイメージを以前から持っていた、レースクイーンに挑戦しました」。
彼女のレースクイーンデビューは、2017年のポルシェカレラカップジャパン。その時に肌で感じたレーシングカーの迫力が忘れられず、「自分でもやってみたい」と、この年に運転免許も取得した。
スーパーGT選手権のレースクイーンやメーカーのイメージガール、TGRラリー参戦など、着実にステップアップを重ねていくAyumuだったが、その躍進の裏で自分の中にひとつの大きな感情が芽生えていることに気づく。
「また魂を燃やせるステージに立ちたい! 音楽がやりたい!って。そこでファンの方が教えてくれたデスメタルバンドのヴォーカル募集に応募しました」。
そのバンドこそ、現在所属している“Serenity In Murder”というわけだ。
加入後は、自己流で磨いてきた発声をリセットするためにボイストレーニングに通い、2021年には自身初となるアルバムをリリース。コロナ禍で休止していたライブも復活させるなど、精力的な活動を続けている。
そんな彼女の相棒は「ハチロクちゃん」と溺愛する真紅のZN6型86。平成24年式の前期型を170万円で購入したという。
現状、ほぼノーマル状態だが「純正のままでも十分というアドバイスをもらったので、ウイングは付けたいと思いますけど、しばらくはこのまま乗る予定です」と語る。
続けて「大黒パーキングにも行ってみたいし、実家の高知県まで自走で帰って、日本一の清流と言われる仁淀川でハチロクちゃんとのツーショットが撮りたいなぁと思ってます」。
ある時はデスボイスを操り、ある時はサーキットの華となり、またある時は86でドライブに出掛ける。振り幅の大きさに圧倒されるが、その芯にあるのは、常に“カッコ良い女性”に他ならないのだ。
TEXT:山本大介 Daisuke YAMAMOTO/PHOTO:山本大介 Daisuke YAMAMOTO/Litchi
【関連リンク】
Ayumu公式Twitter
https://twitter.com/aym_124
Serenity In Murder公式HP
https://serenityinmurder.com/