「打倒ポルシェを誓う180SX耐久レース仕様」見た目はド派手でも中身は超硬派!

スタンス系の外観からは想像もつかない超本気メイキング

美しさと速さを兼ね備えたグリップ仕様のRPS13

ロケットバニーのボディキットに、ド派手なピンクのカラーリングで存在感を放つ180SX。そのルックスはショーカー、もしくはドリ車というイメージを抱いてしまうが、実際は富士スピードウェイの7時間耐久レース用に製作されたグリップ仕様なのである。

ちなみに、製作時に想定されたライバルは参戦数の多いポルシェだという。

エンジンはS14に搭載される可変バルタイ(NVCS)付きのSR20DETをベースに、F1タービンとして知られるIHIのRX6タービンなどでポテンシャルを高めた400ps仕様。

ストレートが長くスピードレンジの高い富士スピードウェイでは、エンジン出力がタイムに直結する要素だ。もちろん、耐久レースということで、十分なマージンを持ってセッティングされている。インタークーラーは中置きレイアウトでレスポンスを重視。

足回りは、KWのレーシングコンペティション車高調を軸にセットアップ。幅広いセッティング幅を持つレース用の別タンク式キットだ。

なお、フロントはアームおよびナックル、リヤはメンバーごとS14のものを流用。剛性アップやジオメトリーの改善、トレッドの拡大などそのメリットは大きい。富士スピードウェイに的を絞り、キャスター角を大きく取るアライメントにしているとのこと。

ボディは全てのパーツを取り外したフルストリップ状態から製作。室内は溶接留めのロールケージでボディ補強を行った上で、ボディ同色にペイント。惚れ惚れするほど美しい仕上がりを誇る。

応力が集中するフロントのストラットタワー周りも、スポット増しや補強バーの追加で剛性アップを図っている。

室内はダッシュボード以外の内装パーツを撤去し、アンダーコートも剥がされたスパルタン仕様だ。タコメーター脇にセットされた周回ラップ確認用のP-LAPは、サーキットアタック仕様の証。ミッションは強度に優れるニスモの6速クロスを導入している。

リヤバンパーレスはロケットバニーの様式美。スタイルを重視し、あえてGTウイングは装着せずダックテール仕様としている。その分、フロントのアンダーボードとリヤのデュフューザーでダウンフォースを多く稼ぎ出せるようセッティング。

リヤのキーシリンダーにはバックカメラが装着され、走行中はモニターでリヤを確認している。

ひと目見ただけでは、流行りのスタイリングを纏ったショーカー。だが、実際にはサーキット仕様として組み上げられた純然たるモータースポーツ仕様というこの180SX。あまりの美しさに走るのを躊躇してしまいそうだが、オーナーは今後も耐久レース仕様としてこのマシンを煮詰めていくというから楽しみだ。(OPTION2誌より抜粋)

「パンデム仕様の超美麗180SXが降臨!」平成レトロを極めたワイドスタイルに迫る

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