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心臓部はゼロヨンに特化した600馬力のT618Zツインターボ仕様
ここぞという時のために200馬力分のNOSも搭載!
このJZA80スープラは正真正銘のナンバー付きストリートカーなのだが、オーナーはゼロヨンばかりを楽しんでいるという1台だ。
エンジン腰下はノーマルのまま、ヘッドにHKSのハイカム(IN&EX280度)を投入して高回転のパワー追従性を高めるチューニングを敢行。ベースエンジンの戦闘力&耐久性が高い2JZ-GTEは、ヘッドチューンのみで大風量タービンでも回し切ることが可能なのである。
組み合わせるタービンは、トラストがRB26DETT用にリリースしているT618Z-18Gツインターボキットで、アンフィニ独自のセットアップキットを使って流用。このタービンは、アクチュエーター式ながら1基で400ps近い風量を誇る逸品。これをツインで2JZと組み合わせ、F-CON Vプロ制御で600psを発揮させている。
さらにこのマシンは、ゼロヨンなどの「ここぞ!」という時のためにウエットショット式のNOSをツインで装備しているのもポイントだ。
1本あたり100ps相当のノズルを2本装着しているため、全噴射時に得られるエクストラパワーは200ps。単純な機械制御ではなく、F-CON Vプロによって低回転域では1本のみ噴射し、アクセル開度や回転数などの条件が揃った時にのみツインで噴射するようにセッティングされている。
エクステリアはアンフィニオリジナルの“Avance”エアロを装着。谷田部最高速時代に生まれたエアロパーツで、クーリング&ダウンフォースをキッチリと考えたデザインとなっている。
ゼロヨン大会に参加する時はリヤにミッキートンプソンのETストリート(26/11.5-16)を履く。サスペンションはアラゴスタ車高調ベースのドラッグスペシャルで、バネレートはフロント10kg/mm、リヤ4kg/mmの設定。
極端なバネレートや高めの車高セット、そして飾り気のないエクステリア。時代に逆行するようなメイキングだが、実際に目にするとこのJZA80スープラから溢れる本気仕様特有の空気感に圧倒されてしまう。その様相は、まさにリアルチューンドだ。
取材協力:テクニカルショップアンフィニ 埼玉県川口市西立野472 TEL:048-294-6161
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