「最大トルク90kgmの衝撃」オーナーの熱い改造魂が作り上げたフルチューンBNR34!

RB26改3.1L仕様が繰り出す750馬力&90kgmの超絶パワー!

ワイドレンジなパワーバンドで圧倒的な速さを発揮

名将“リバーテック”が製作したBNR34改オールラウンド仕様の登場だ。かつてRH9が主催したトライアスロン(最高速、ゼロヨン、サーキットのタイムで競い合う総合競技)で優勝したマシンでもある。

その強さの秘密はズバリ「圧倒的な低中速トルク」だろう。基本的にターゲットステージがサーキットのため、必要以上の出力は求めず、線の細いエンジン特性のRB26DETTを下からトルクフルに使えるようするチューニングがメインだ。

OS技研3.0Lキットに86.5φピストンを組み合わせて3.1L化したエンジン。圧縮比は8.8:1で、ヘッドには東名パワードの260度カムが組まれる。

注目の心臓部は、OS技研の3.0Lキットをベースに2mmオーバーサイズピストンをセットしたRB26改3.1L仕様となる。ヘッドもフル加工を施した上で東名パワードの10.25mmという強烈なハイリフトカムを投入、高回転域のパワー追従性を高めているのだ。

タービンはビッグシングルの代名詞T88-34D。虹色に輝くチタンパイピングが美しすぎる。

組み合わせるタービンはT88-34D(22cm2)。ビッグシングルながらも、3.1Lという排気量のおかげでブーストのインターセプトを3500rpmまで落とすことが可能になり、そのまま8000rpmまでパワーが持続するという超ワイドなパワーバンドを実現。その際に発生するトルクは90kgm(パワーは750ps)というから凄まじい。なお、このセッティングでもかなり安全マージンを取った状態であるという。

リヤのトランク内には内装類を全て取り外した上で燃料関係のシステムを構築。

リヤトランク内にはサーキット走行の必需品となるコレクタータンクがマウントされ、合わせて燃料ポンプが美しく配置されている。インジェクターはメインを1000ccまで容量アップして対応。

ブレーキキャリパーはかつてトラストから販売されていたGREXアルコンを前後にインストール。

ブレーキはフロントにアルコン6POT、リヤにアルコン4POTを採用。サスペンションはアラゴスタの3WAYショックにフロント18kg/mm、リヤ16kg/mmのスウィフトスプリングを合わせる。ホイールはかつて販売されていたボルクレーシングTE37の限定派生モデルLE37T(9.5J-18)だ。

ストリートカーではあるものの完全にスポーツ走行に振ったインテリア。コンソールはカーボンパネルで作り直されている。

室内は超レーシーな仕上がりだ。メインメーターはマックスレーシングのオールインタイプで集中管理。ミッションはホリンジャー6速シーケンシャルを使用する。アンダーコートまで撤去され剥き出しになったフロアとクロスバー付きのロールケージがやる気を感じさせる。

GTウイングやトランクパネル、左右ドア&フロントバンパーに至るまでカーボンパーツが使用され、車重はBNR34では驚異的な1300kg台にまで軽量化されている。

外装類の多くにカーボンパーツが使用されているが、それを感じさせないスマートな仕上がり。

エアロ関係は、緑整備センターのカーボンフロントバンパーにシフトのカーボンボンネット、C-WESTのサイドステップ&リヤバンパー、サードのGTウイングというミックス仕様だ。ここまで軽量化を進めた車両だと、いかにもな雰囲気が出がちだが、カーボンパーツをボディ同色にペイントすることでストリートカーとしての雰囲気を保っている。

ちなみにこの車両はショップデモカーではなく、一個人のユーザーが所有するれっきとしたオーナーカー。美しさと速さを両立させたBNR34、理想を求めて突き進むオーナーのチューニング魂には感服だ。

●取材協力:リバーテック 福岡県郡那珂川市後野2-7-16 TEL:092-954-3040

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