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デメリットなしのトルク型4連インジェクション仕様!
快適性を一切犠牲にせずに仕上げたアプローチに注目
積極的にロードスターチューンを展開する“マルハモータース”が手掛けたNA8Cは、低速トルクの増強とハイレスポンス化を追求したオールラウンド仕様だ。
エンジン本体は2.0Lまでボアアップ(ボア86mm×ストローク85mm)。鍛造ピストン、コンロッド、メタルガスケット、カムシャフト(IN/EX264度)、スライドカムプーリーなどは全てマルハモータースのオリジナル品だ。そこに得意の4連スロットルシステム(45φ)をドッキング。排気系はEXマニがマキシムワークス、マフラーがバーディクラブという組み合わせとなる。
ECUにはフリーダムを採用。待乗りで不具合が発生しないよう、アイドル制御は徹底的に研究されている他、パワーモード/エコモード/サーキットモードという、マルハが膨大な時間を費やして構築した3チャンネルの初期データがあらかじめプリセットされているのが特徴だ。走るステージによって最適な制御をユーザーが簡単に切り替えることができるのである。
サスペンションはイギリスのSPAX製。元々レース用のダンパーなのだが、マルハが独自にチューニングし、ストリート用にセッティングを変更したスペシャルモデルとなる。スプリングも同じくイギリスのFAULKNERで、レートはフロント10.5kg/mm、リヤ8.0kg/mm。スタビはNB8ターボ用をオリジナルのロッドを介して装着している。
ブレーキはマルハ4ポットキャリパーシステムの限定レッドバージョンが装備されている。ローターはNB8(ハードサスモデル)用の270mmだ。
通常、ここまでのハイチューン仕様だと、快適性が少なからず犠牲になってしまうものだが、アイドリングは一切フラつくことなくエアコンも問題なく使えるという、まるでノーマル車のように仕上げられている点は見逃せない。こうしたチューニングアプローチは、ノウハウ豊富な老舗ならではだ。
●取材協力:マルハモータース 静岡県静岡市葵区牛妻2095-6 TEL:054-294-0076
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マルハモータース
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