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研ぎ澄まされたレーシングフォルム
過給器装着を想定した発展版モデルも設定!
スーパー耐久レースにエアロパーツを供給するなど、レーシングフィールドでノウハウを蓄積してきた“イングス”が、GR86/BRZ用の『Nスペック』を発表した。今作はスーパー耐久のST4クラス用に開発した「NスペックR」のストリート版という位置付けだ。細部を見ていく。
空力性能を極限まで追い求めたスーパー耐久用のNスペックRは、開口部レスのバンパーサイドに大型のフロントカナードを備えているが、マッチング車両のチューニング内容が多彩になるNスペックでは、カナードレスでバンパーサイドに大型の開口部を確保。
レギュレーションでエンジンチューンが制限されるスーパー耐久を想定したNスペックRに対し、NスペックはNAチューンだけでなく過給機化まで見越したチューンドの自由度を踏まえたアプローチだ。
なお、Nスペック(13万2000円〜)とNスペックR(18万7000円〜)はフロントバンパー形状が異なるだけで、サイドステップ(12万1000円〜)やリヤバンパー(13万2000円〜)は共通デザインとなる。
裏型を比較すると分かりやすいが、NスペックRはアンダーパネルを一体成型するだけでなく、ラジエターまで引き延ばしたエアガイドやブレーキダクト接続も考慮した設計だ。一方、様々な仕様に対応させる必要があるNスペックは、純正のアンダーパネルとのマッチングを前提とし、エアガイドもショート設計となる。
片側9mmワイドとなるフロントワイドエアロフェンダー(10万7800円〜)は、タイヤハウス内で発生する乱流をスムーズに排出するエアダクトを装備したレーシングデザイン。ノーマルフェンダー対応設計のフロントバンパーとは、付属のエクステンションパーツでマッチングを整える。
フロント同様、片側9mmワイドで仕上げられたリヤフェンダーアーチカバー(5万2800円)。必要最小限のボリュームでリヤのワイド感を大きく引き上げるスパイスアイテムだ。
大きなダクトを設けたリヤバンパー(13万2000円〜)は、パラシュート効果によるドラッグ増大を抑制。オリジナルのZパワーウイング(21万7800円〜)は、ウエットカーボン仕様とドライカーボン仕様の2タイプが用意されている。角度調整はもちろん、オプションでガーニーフラップの追加も可能だ。
機能性を重視したエアロフォルムは美しいの一言。決して安いエアロパーツとは言えないが、本物志向のGR86/BRZオーナーは選択肢の一つに入れてみてはいかがだろうか。
●問い合わせ:イングス TEL:0744-42-0611
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