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東京オートサロン2018でチューニングカー部門優秀賞を獲得
チューニングカーフリークが本気で作ったJZA80
東京オートサロン2018の“バリス”ブースで公開されるやいなや、SNSを通じて国内はもとより海外にまで情報が拡散され、大きな反響を呼び起こしたJZA80スープラの登場だ。
車両に与えられたコードネームは『SUPREME』。ありがちな当時仕様のリメイクなどではなく、ベースは90年代だが、そこに現代の最先端チューニング技術を盛り込んでアップデートさせていく。言うなれば究極のレトロフィットだ。細部を見ていく。
心臓部に収まるエンジンは、ハイコンプ化された3.1L仕様の2JZ-GTE。タービンはT88-38GKを組む。スロットルは電子制御化されており、シフトカットやオートブリッピングなどの機能も搭載。いずれは、シーケンシャルミッションを組み込んでパドル制御化する予定とのこと。
エキゾースト環境は、この車両に合わせて製作されたR1チタンのワンオフスペシャル。燃料タンクを移設することで、センター2本出しレイアウトを実現した。
コクピット周りは東京オートサロンに出展するための暫定仕様。パネル類はアルカンターラ&ブリッドグラデーションファブリックで張り替えられ、イメージを一新。オールインワンのマルチメーターはAIMのフルカラーダッシュロガー。ステアリングはOMPのスーパークアドロだ。
コクピットとは対照的に、非常にレーシングな印象を受けるラゲッジスペース。黒いボックスは米ラジウムエンジニアリングのレース用フューエルタンクだ。室内を覆い尽くすロールケージは、応力集中部分を全てバーで連結して剛性を飛躍させている。
そしてエクステリアは、バリスによって開発されたSUPRIMEワイドボディキットでフル武装。機能性をビジュアルとして昇華させたデザインワークは流石の一言だが、これによりJZA80のスタイリングをさらに研ぎ澄ませ、ハイチューンドに相応しいアピアランスを生み出すことに成功している。
デザイン性が非常に高いため気づきにくいが、フェンダーはフロント片側60mm、リヤ片側70mmのワイド仕様となる。
ボディカラーはマットブルーで、これはフルラッピングによるもの。ただし、部分的にカーボン製パーツの質感を残すことで力強さを演出している。
ヘッドライトおよびテールランプもLED仕様(カーショップグロウ製)でバージョンアップ。細部まで手を抜かずにメイキングしているのだ。
SUPREME=最高。ストリートチューンの究極を追求する姿勢は、時代の流れを大きく超えた存在として形作られていく。作り手の魂を強く感じるスーパーチューンドだ。
●取材協力:バリス TEL:042-689-2939
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