「第二世代GT-RのアテーサE-TSをデジタル制御化!?」OS技研の最新電子パーツをラーマン山田が徹底検証!

OS-EPCは走りの幅を広げるセッティングパーツだ!

トルクメーターの反応が明らかに変わる!

「無いモノは造れ」の精神で躍進を続ける“OS技研”と、GT-Rチューニングの名門“アウトバーン”がタッグで開発を進めた第二世代GT-R向けの電子パーツ「OS-EPC」。

発売以降、多くの反響を受けているアイテムだが、実際の効果はどれほどのものなのか。それを調べるために、WEB OPTIONはOS技研とアウトバーンに協力を仰ぎ、本格的なサーキットテストを実施することにした。

改めてOS-EPCのアウトラインを解説すると、この製品はアテーサE-TSシステムのウィークポイントとして知られる圧力センサーを、電子式センサーに置き換えることで耐久性を高めつつより緻密な駆動制御を可能にするという代物だ。

油圧信号をデジタルに変換し、1/1000秒周期で監視。OS技研によって最適化された加圧/減圧信号値に応答し、E-TSアクチュエーターを制御(圧力は固定式となる)するのだ。つまり、E-TS本来の機能はそのままに、動作特性の最適化による素早いフロントトルク移行がスタビリティ向上に寄与するわけだ。

テスト車両はアウトバーンが手掛けたBCNR33。エンジンから足回りまできっちり手が入ったフルチューンスペックで、筑波サーキットをメインに走りを楽しんでいるオーナーカーだ。

なお、この車両には設定圧力のコントロールが可能なプロトタイプのOS-EPCがインストールされており、今回は純正状態と圧力アップ状態を切り替えながらフィーリングを実施。コースはテクニカルな美浜サーキット、ドライバーは真面目モードのラーマン山田だ。

「ユーザー車両なので全開アタックはしなかったけど、流すレベルでも確実に体感できるよ。純正のアテーサはレスポンス面に難があってFR感が強いんだけど、この製品を組み込むとフロントへのトルク伝達が明らかに早くなるし、4WDがしっかり機能するイメージに変わる。圧力を高めていくとその傾向が強くなっていくんだ。アクセルを踏んでいる時はとくに顕著だね。フロントがガンガン引っ張るようになるから、走りの幅も広がると思うよ。それと、フロントトルクメーターの反応も明らかに変わるから、視覚的にも楽しいね」と評価。

「製品版の設定圧力は純正+αのレベルとなっていますが、いずれは圧力を細かくコントロールできるタイプへと発展できれば、と考えています。ブローリスクを無視すれば、グループAレベルまで上げられますからね」とはOS技研の何森社長。

キット価格は16万5000円で、対応はBNR32/BCNR33/BNR34。第二世代GT-Rを知り尽くしたチューナーと技術屋集団がタッグを組んで開発した電子パーツ。走りの幅を広げたいGT-R使いはもちろん、駆動系のリフレッシュを検討しているユーザーにもお勧めのアイテムだ。

●問い合わせ:オーエス技研 岡山県岡山市中区沖元464 TEL:086-277-6609/取材協力:レーシングファクトリー アウトバーン 茨城県石岡市柿岡1928 TEL:0299-44-1665

【関連リンク】
オーエス技研
https://osgiken.co.jp/
オンラインショップOSファクトリーライン
https://os-factoryline.shop-pro.jp/
レーシングファクトリー アウトバーン
https://www.rf-autobahn.jp

キーワードで検索する

著者プロフィール

weboption 近影

weboption