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“最新式”へのアップデート術
日産最強のブレーキシステムを流用せよ!
R35GT-Rにイエローカラーのブレーキキャリパーが採用されたのは、2020年モデルのNISMOからだ。
このキャリパーは、従来モデルをベースにしたカラー変更仕様などではなく、市販車最大級のカーボンセラミックローター(ローター径:フロント410mm/リヤ:390mm)の採用に合わせて設計されたブレンボ製のスペシャル。ピストン配置やブリッジ形状を最適化し、ローター温度1000℃でも変色しない特殊な耐熱塗料で仕上げられた逸品だ。
そんな“特別”なブレーキキャリパーを他モデルに流用できるキットを開発したのが、他でもないスモーキー永田だ。
「メーカーが苦労して開発したパーツなんだから、やっぱり使いたいじゃない。キット化するにあたって苦労したのがローターとパッド。1枚110万円するカーボンセラミックのローターなんて流用できないから、このイエローキャリパーにベストなスチールローターとパッドを専用で開発したんだよ」とはスモーキー。
続けて「標準のブレンボよりは確実にストッピングパワーが上がるし、ペダルフィーリングも良い。テストで神戸のエンドレスさんにデモカーで使ってもらったけど、無事にセントラルサーキットでR35GT-Rのレコードタイムを出してくれた。レーシング領域でも使えることを証明してくれたんだ」とのこと。
キット構成は、純正イエローキャリパー(前後)、TSスチールローター(前後)、TSブレーキパッド(前後)、純正ショートパーツ一式。なお、リヤはローター径を400mmまで拡大するため、オフセットブラケットも付属する。フルキット価格は165万円だ。
ちなみにこのブレーキローターとパッドは、カーボンセラミックブレーキの代替えとしても使えるため、ストリート走行が主体のNISMOおよびT-SPECのオーナーにも注目の逸品と言えるだろう。
●取材協力:トップシークレット 千葉県千葉市花見川区三角町759-1 TEL:043-216-8808
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