「サスチューンの匠が手がけた高機能ZN6型86に迫る!」ユーザー目線で走りを磨くメソッド

クルマ本来の楽しさを凝縮!

効果的な足回りのセッティングが86&BRZの楽しさを伸ばす

タイヤ&ホイールのプロショップとして愛知県内に3店舗を構える“タイヤエイト”。その中でカスタマイズに力を入れているのが刈谷店だ。「昔からスポーツカーやチューニングが好きで、タイヤホイールの枠を超えてお客さまを受け入れるスペシャルショップ的な立ち位置ですね」と西谷代表。

デモカーの86で積極的にサーキットを走り込み、そこで得たノウハウをマシンメイクにフィードバック。指示された部品をそのまま装着するのではなく、効果を含めて、ユーザーに納得してもらった上で組み付けることをモットーとしている。

では、デビューから10年以上が経過し、熟成が進んだZN6型86。色々な選択肢がある中、西谷代表がお勧めするチューニングはどのようなものだろうか?

「セットアップで大事なのはリヤのサスストロークを十分に確保することです。アームの交換は効果的ですが、構造変更が必要なので一般の方にはオススメしていません。リンク類の交換やスタビの取り付け位置の変更を行なうのがメインですね」とのこと。

取材車両は、サーキット派から人気が高いエンケイのRS05RRを左右色違いでセット。サイズは9.5J+43で、タイヤはミシュランのパイロットスポーツ4S(265/35R18)。ブレーキはエンドレスのM4&S2キャリパー&ローターキットを装着。フルロックするとタイヤがボディに接触するため、切れ角の抑制は必須となる。なお、サスペンションはオリジナルスペックのHKSハイパーマックスMAX4 SPだ。

エンジン制御はHKSのフラッシュエディターのオリジナルスペックで構築。インテークにはラスティーのVRラムボックスを投入し、吸気効率を限界まで引き上げている。

ステアリングハンドルは、タイヤエイト刈谷店オリジナル。助手席前にはブリッツのレーシングメーターパネルを介して、油圧計、油温計、水温計をインストールする。シフトノブのブーツは西谷代表が生地を入手して製作したオリジナル品。黒とシルバー基調のインテリアでひと際目立つ。

シートはブリッド製で、運転席がフルバケットのXERO CS、助手席がリクライニング式のストラディアIIだ。シートベルトはHPIの6点式フルハーネス。写真には見えないが、クスコのパワーブレースシートレールプラスも投入済みだ。

シフトノブはシフトフィールが大幅に向上すると好評のCAEウルトラシフターを投入。クイックシフトの部類に入るが、リンケージからごっそり交換することで吸い込まれるような気持ち良いシフト操作が可能になるアイテムだ。

エクステリアはブランドミックス仕様となる。個性的なフロントバンパーはCLEiB製で、ボンネットには放熱性と空力を考慮したデザインのプロコンポジット製をセット。バンパーと絶妙なマッチングを見せるサイドステップはバリス製のARAISING-1(カーボン)だ。

リヤセクションでは、トランクとGTウィングがプロコンポジット製。リヤディフューザーはCLEiBのカーボン製となる。エキゾースト関連はEXマニからエンドマフラーまでをHKS製で統一している。

動力系こそライトチューンの域だが、曲がる、止まるのノウハウが存分に投入されたタイヤエイト刈谷の86。サーキット走行を楽しみたい、ステップアップを目指すユーザーにとっては見本のような仕様だろう。

●取材協力:タイヤエイト刈谷店 愛知県刈谷市一里山町砂山146-1 TEL:0566-70-7788

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【関連リンク】
タイヤエイト刈谷店
https://tire8kariya.jp

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