目次
チューニングカーが買い叩かれる時代は終わった!
編集部ウエダの愛車BRZに付けられた査定額とは!?
中古車市場に並ぶスポーツカーの価格に響く大きな要素として挙げられるのが「フルノーマルか否か」ということ。チューニングやカスタムというのは個人の趣味が大きく反映されるため、いざその車両を手放すとなった際に、これまで施してきたモディファイがマイナスに働くことが非常に多いのだ。
今回は、WEB OPTION編集部員ウエダが愛車を手放すということで、チューニングカーの買い取り店として知られるCPSにガチな査定を依頼。市場では避けられがちな改造車のリアルな査定額について調査してみた。
査定する車両はスバルBRZ。2017年式の後期型でグレードはS。走行距離は2万2695kmで、修復歴なし。新車ワンオーナーの個体で、新車時の価格は込み込み350万円とのこと。ちなみに、今回の企画前にウエダが知り合いの買い取り店から提示された金額は220万円だった。
車両の仕様を見ていく。エンジンはHKSのGTIIスーパーチャージャーキットを装着。燃料系の強化も行われており、300ps弱というスペックだ。制御はHKSフラッシュエディター、過給機の装着に合わせてHKSのオイルクーラーも導入済みだ。
室内にはデフィのアドバンスA1メーターを3連(水温、油圧、ブースト圧)でセット。マウントは京都のオートクラフトから販売されているカーボンパネルを使用している。この他、ブリッツZZ-R車高調や、SSRのGTX01ホイール、TRDリヤスポイラー、STIマフラーなどが組み込まれている。
CPSによる査定は、外装からエンジンルーム、内装、フロア周り…と、徹底的に車両の状態をチェックしつつ、それと並行しながら各パートに装着されているチューニングパーツも細かく調べるという独特な流れで行われる。
「パーツはブランドによって評価が変わりますからね。パワートレイン系をイジっている場合は、どこのショップでいつ施工したのかも聞きます。なので、チューニング時の明細書などは捨てずに保管しておいてほしいです。手っ取り早い証明になりますからね」とは、CPSの井ノ口さん。
査定は30分ほどで終了。そして気になる金額はと言うと…、別店舗で提示された220万円を大きく上回る250万円!
聞けば、86&BRZ系は過給機チューンの人気が高いため、これがかなりのプラス査定になったそう。他にもスタンス系のエアサス仕様やワイドボディなど、時代の流れに合わせたチューニング&カスタム車両は高額査定が可能だという。
予想を超える金額を提示されたウエダに迷いはなかった。そのまま契約書に押印、BRZをCPSへと売却する事を決めたのだ。
チューニングに精通したスタッフが査定を行うCPS。単に「改造車」と一括りにせず、クルマ自体の価値と、装着されているパーツの価値を複合的に査定していくスタンスは、チューニングカー乗りに取って頼もしい事この上ない存在だ。
●取材協力:CPS 埼玉県上尾市緑丘4-2-2 TEL:0120-500-057
【関連リンク】
CPS
https://www.lh-cps.com/