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今なお古さを感じさせないFD3S用”AFFLUX Ver.V”
REチューンの名匠からメーカーへの提案として作られたコンプリートキット
まるで欧州スーパースポーツのようなシルエットを持つFD3S。“フジタエンジニアリング”が開発した『RX-7 AFFLUX Ver.V』である。
東京オートサロン2006における東京国際カスタムカーコンテストで、コンセプトカー部門の優秀賞を獲得。その約半年後には、車検を含めてストリートを快適に走れるように若干のリメイクが施され、フルボディキットとしてのデリバリーが開始されたショーカー直系の製品(173万8000円)だ。
「定番のGTルックではない新しいデザインで、究極のロードゴーイングを表現したかった」とはフジタエンジニアリングの藤田代表。FD3Sをベースにしたフルコンプリートエアロは数多く存在するが、関西ロータリーチューンの雄が創造したこのFD3Sには、そのどれにも属さない新しい表現技法が各所に使われている。
その代表的なポイントがフロントセクションだ。ローフォルムを演出するために落とし込まれたノーズデザインや、フェンダーと一体で構築された固定式ヘッドライトはまさに独創性の塊だ。
フロントフェンダーは片側45mmのワイド仕様となる。よりホイールを大きく見せるためにタイヤハウスを絞り込み、ドア部まで延長させることなくバッサリと落とし込んだところが特徴的だ。フェンダー後部には、タイヤハウス内の乱流を排出するためのダクトも設けられている。
サイドステップからリヤフェンダーにかけては、流れるように盛り上がる立体的デザインを採用することで片側55mmものワイド化を感じさせない自然な仕上がりを見せる。ちなみに、装着されているホイールは前後とも10Jだ。
ダックテールと一体化したリヤ周り。丸目2灯のLEDテールランプはオリジナルだ。マフラーは定番の砲弾型ではなくオーバルタイプとし、それに合わせてボトム部を大胆にイメチェン。スッキリと引き締まった形状ながらもインパクトは強烈だ。
「RX-7が生産終了となって久しく、寂しい思いをしている方も多いと思います。そんな方々に向けた選択肢として、また自動車メーカーに対しての提案としてカタチにしたんです。本当のセブン好きに装着して欲しいですね」と藤田代表。そう、このシルエットの根底にあるのは、藤田代表のロータリーに対する熱い想いに他ならない。
●取材協力:フジタエンジニアリング 大阪府堺市東区八下町1丁82-1 TEL:072-258-1313
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