「驚異のキャンバー18度!」女性オーナーが乗る鬼キャン仕様のS14シルビアに迫る

昭和テイストを求めたS14後期改前期!

 ボディ無加工でフロント18度&リヤ16度のネガキャンを実現

OPTION誌主宰のイベントで、最もタイヤが“ハの字”を切っているクルマに贈られる「ネガキャン賞」を受賞したのがこのクルマだ。

増田さんのシルビアは、元々ドリフトに使われていたというボロいS14シルビアがベース。それを引き取ったことをキッカケに、それまでタイムアタック用として使っていたAE86を売却した資金でカスタムを進めたそうだ。

注目のネガティブキャンバー量は、フロント18度、リヤ16度という数値。フロントはアッパーマウントの調整部を限界まで寝かせつつ、車高調のロワブラケットに穴を追加して強制的にキャンバーを付けたのだ。

この穴位置については「大体これくらいだろう!」というポイントに勘で開けたそうで、想像以上にキャンバーが付いてしまったそうな。なお、アーム類はターンバックル式で調整幅のあるスキッドレーシング製を装着する。

一方のリヤサスは、マルチリンク式なのでアッパーアーム短縮かロアアーム延長でネガティブキャンバー角を稼ぐのがセオリーだが、意外にもロアアームは純正のまま。その代わりに、調整式のピロアッパーアームを使い、ターンバックルを外して限界まで短縮する工夫のおかげで、16度まで寝かせることに成功した。

ホイールはワークのエクイップ03で、フロント10.5J-35(ナンカンNS-2:195/50-15)、リヤ11.5J-60(ミネルバ:205/55-15)をセット。純正エアロとビス留めオーバーフェンダーで昭和らしさを醸し出すのがコンセプト。NAベースで4穴ハブ仕様だったところもちょうど良かったそうだ。

トランクパネルをよく見ると、前期型には存在しないはずのハイマウントストップランプが…。そう、このシルビアは後期型をベースに、フロントフェイスをあえて垂れ目の前期型に変えた“後期改前期仕様”なのだ。「後期のツリ目は苦手…というか、前期の顔が好きなんですよね」とはオーナー。

ちなみに、マシンメイクを担当したのは鈑金屋を営む旦那様で、このクルマ以上のネガキャンなS14シルビアを所有しているそう。オールペイントはお手の物とはいえ、この光の加減で表情を変えるメタリックピンクのボディカラーは、調色だけで30回以上作り直しさせて、さすがに怒られたというエピソードも…。(W-Option JAMBOREEより)

「中村直樹がGR86をイジるとこうなる!」ド迫力の鬼キャン&ワイドボディスタイルで勝負【東京オートサロン2023】

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