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快適装備満載の自走派MR2サーキット仕様
純正フェンダー仕様で筑波1分1秒をマーク!
MR2一筋でハコ替えを続けてもう3台目、こちらは2012年から乗っている筑波サーキット用のタイムアタック号だ。何と言ってもオーナーである金井さんの拘りが分かるポイントは、車検付きでエアコンやオーディオ、カーペットなどが完全に残された自走快適仕様ということ。
ちなみに、サーキットまではSタイヤを履いたまま往復するそうで取材時のタイヤも本気仕様のアドバンA050だった。
エンジンは、JUNオートでオーバーサイズピストンを組んだ2.1L仕様で、GT3037プロタービンにブースト1.6キロをかけて実測428psを発揮。理想はさらにパワーアップしたいそうだが、純正フェンダーに合わせた現在のタイヤサイズではキャパ不足を感じている。
足回りは、純正アームのブッシュをピロに打ち替えて動きをスムーズに。コーナースピードを稼ぎつつ、オーバーステアになりすぎないようにアライメントを調整していて、最も気を使うというトーはインに8mm。
このボディもいずれヤレてきたらハコ替えを考えていて、その時の手間を考えワンオフパーツを極力使わず、カプラーオンやボルトオンで交換できるパーツのみを使っているのも特徴。
とくにフェンダーは純正のままなので、リヤタイヤは255/40-17というサイズでパツパツ。少しでも立ち上がりのトラクションを稼ぎたいタイムアタック車両だけど、フェンダーは純正のままという拘りのもと、アライメントとLSDのセット工夫することでタイムアップを狙っているのだ。
一方の室内は、最低限のロールケージとフルバケとメーターを追加しつつ、エアコン、オーディオ、ETCなどの快適装備をすべてキープしている。パワーFCコマンダーやEVCなどはロールケージに固定している。
唯一、外見からタイムアタック車両らしさを感じるのがボルテックスのGTウイング。さすがにウイングレスでのアタックでは、リヤが滑りまくって話にならないそうだ。
筑波でのベストタイムは1分1秒7。「これ以上はワイドボディ化しないと難しそう」と金井さんは語るが、軽量化ナシの自走派でこのタイムは立派なものだ。(W-Option JAMBOREEより)