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百戦錬磨のチューナーが本気で挑むエスロクチューン
チューニングの老舗が機能性溢れるエアロを開発
ロータリーエンジン搭載車を始め、数多くの車種を手掛けてきた屈指の実力派チューナーとして知られる“RSパンテーラ”が新たなターゲットとして狙いを定めたのがS660。2016年末に車両を導入して開発をスタート、以降はエアロから機能パーツまで幅広くチューニングを進めている。
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まず、“エフェクト”と名付けられたオリジナルエアロから。これは、佐藤代表自身がデザインを行い、理想のエスロクスタイルを追求したものだ。
「最初は市販品の組み合わせでデモ車を作ろうと思ったのですが、これだ!というエアロが無かったんですよね。だったら自分のデザインがどこまで通用するかを世に問うためにも、納得できるまでやってみようとなったわけです」と、佐藤代表は開発の経緯を説明してくれた。
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とにかく目を引くのは、エンジンフードから突き出した2本のシュノーケルだ。もちろんこれはデザインだけのハッタリではなく、ハードに走る上で欠かせない機能パーツ。左側はインタークーラーの冷却として、右側はエアインテークにフレッシュエアをダイレクトに供給するためのものとなっている。
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フロントスポイラーは両サイドにボリュームをもたせた立体的なデザインを採用。ラインテープや塗り分けなどでオリジナルを追求するのも面白そうだ。
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リヤアンダースポイラーはノーマルでは物足りないボトム部のボリュームを追加すると同時に、ウイング形状でフロア下のエアを受け止め効果的にダウンフォースを発生させる。
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やや厚みがあるサイズでシャープな切り込みがデザインされたサイドスカートが、S660をワイド&ローイメージに演出。各エアロパーツは全てFRP製となっている。
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一方のエンジンは、HKSのGT100Rキットを装着。フラッシュエディター制御で、ブースト1.2キロ設定で107ps、1.35キロでは127psのパワーを発揮することが確認されている。
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カーボンカバー付きのデュアルテールマフラーは、HKSのハイパワースペックL。排気効率を重視したストレート構造と、ノーマル比マイナス1.5kgの軽量化が特徴だ。
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ホイールは軽カー専用設計のボルクレーシングTE37KCRで、サイズはフロント5.5J+44のリヤ6.5J+46。タイヤは純正サイズのアドバンネオバを装着。車高調はHKSハイパーマックスMAX IV SPだ。
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「大人が玩具として乗るのにピッタリで、可能性を感じてデモ車を導入したんですよね。軽自動車の枠組みに捉われることなく、排気量アップなども含めてどこまでパワーアップできるか突き詰めたいと思っています」と佐藤代表。トップチューナーの挑戦、今後の動向には注目だ。
●問い合わせ:RSパンテーラ 静岡県富士宮市北山5220-2 TEL:0544-58-4837
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RSパンテーラ
http://www.rspantera.com