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スーパーGTマシンのエンジニアが手がけた本物の高機能エアロ!
トムス流エアロデザインの真骨頂
初期型なら、200万円を切るプライスタグが掲げられるまでに中古相場が落ち着いたレクサスIS F。レクサスを代表する大排気量スポーツセダンとして登場しただけあって、性能は一線級。そんなことから、チューンドベースとして世界的に再注目されているモデルでもある。
そこに目を付けたのが、レーシングコンストラクターとして知られる“トムス”。すでに生産中止となっている1作目のIS F用エアロパーツが海外のファンに大受け。あまりに引き合いが多かったため、令和のレーシングテクノロジーを注入した2作目の開発に着手。そうして完成したのが今回紹介するボディキットだ。
そうした経緯はともかく、流石はFのキャラクターをよく分かっていると唸らずにはいられない仕上がり。これならば冠婚葬祭にも堂々と乗っていけるだろう。
しかし、その真骨頂はスタイリッシュなデザインのみならず。注目すべきはエアロフォルムの隅々に渡って、スーパーGTやフォーミュラで培ったノウハウが余すことなく注入されていることだ。
例えばフロントスポイラー。両サイドに設けたフラップによりタイヤハウス内への空気の流入を抑制し、フロントセクションのリフトを予防。さらに、リップ部分のセンターを持ち上げるような造形とすることでフロア下に空気を誘い、フラットなアンダーパネルによりスムーズに後方へと排出する仕組み。
サイドステップも然り。先端が翼端板状になっており整流効果を生み出す他、後方にはフロントスポイラーと同様のフラップを追加。ボディサイドから下面に空気が流れ込むのを遮断している。
さらにディフューザー形状のリヤハーフスポイラーは、フロントから流れてきたフロア下の空気を後方へと引っ張り出す効果を生み出す。空力効果はもちろん、クリア塗装済みのカーボン製なので、バンパー焼けを防ぐ効果も期待できる。
「GTマシンのエンジニアが開発を担当。スーパーGTドライバーの平川選手がサーキットテストを行って、確かな効果が得られたトムスの新デザインコンセプト。その流れを汲んだエアロとなっています。クオリティにも拘った自信作です」とはトムス桑原さん。
シンプルな造形からは想像できないほどのノウハウが凝縮されたトムスのIS F用エアロパーツ。その全ては空気を味方に付けるため。機能美とはこういうデザインのことを指すのであろう。違いが分かる大人のための逸品だ。
●取材協力:トムス TEL:03-3704-6191
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