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MAX460馬力を発生する快速Z
GTS7040スーパーチャージャーを独自にセットアップ!
ジャンルを問わず数多くのチューニングマシンを手掛けている京都の“フジムラオート”。HKSのラインナップには存在しないVQ37VHRエンジン用のGTスーパーチャージャーキットを独自に開発し、パワー志向のZ34オーナー達から熱視線を浴びている名門チューナーだ。
しかも、そのスーパーチャージャー装着メニューは度重なるアップデートの末に、MAX460psを発揮(補機類のセットアップ次第)するまでに進化しているというから恐れ入る。
スーパーチャージャーユニット本体はエンジンルーム下部のスペースに設置されているため、ボンネットを開けただけでは過給機チューニングが施されているように見えない。価格は各種パーツやセッティングまで含め、113万円〜(MT車)の設定だ。デモカーはエンジン内部には手を入れず、大径スロットルボディで吸入効率をアップさせている。
Z34のリヤスタイルに迫力を与えるチタンテールの2本出しマフラーは、ジェントルサウンドマフラーの限定モデル。排気効率は大幅に向上しているが、独自の消音構造によりノーマル以下の音量となっている自慢の逸品だ。価格は12万9800円(8万1400円/ステンテール)だ。
エアロパーツはルックスだけでなく、クーリング性能などにも拘った。ちなみに、このマシンに装着されているエアロボンネットは通常モデルよりも軽量なサーキットバージョンとなっていて、オーダー時に選択することが可能だ。
足回りはスピリット製のダンパーを使用したフジムラオートのオリジナルスペック。スプリングレートはサーキット走行向けにフロントが18kg/mm、リヤが16kg/mmの設定。
アライメントの調整範囲を広げるために、キャンバー&キャスター角が調整できるオリジナルのアッパーリンク(14万3000円)も開発。また、フロントのロアアームピロブッシュ(13万2000円)を装着するとステアリングの剛性感とブレーキングの安定性が格段に良くなるため、スポーツ走行を好むユーザーにはお勧めとのこと。
リヤメンバーの取り付け剛性を飛躍的にアップさせることができるリヤメンバーカラーも装備。リヤの挙動が掴みやすくなると同時にトラクションもアップする。
以前は19インチでテストを行っていたが、現在はよりグリップ力の高いアドバンA052の18インチ(F255/40R18 R295/35R18)を装着。ホイールはボルクレーシングTE37SAGAの9.5J&10.5Jをチョイスしている。
室内は、純正のスタイルをしっかりキープしたシンプルな作りだ。エンジンからの各種情報はHKSのCAMP2でナビのモニターに表示させている。コンビメーターと3連メーターにはオリジナルの人工皮革エクセーヌ仕上げのカバーを装着して質感を向上させている。
サーキット走行に備えてレカロ製のフルバケットシート、SP-AとSP-ANを装着。ホールド性が非常に高く、スポーツ走行にも最適と藤村代表が太鼓判を押すアイテムだ。
デビュー直後からZ34をジックリと煮詰めてきたフジムラオート。そのテストカーとして各地を走り込んできた通称“きぃ〜ちゃん”号は、ステージを選ばない速さを有するまさに“大人のスポーツGT”に仕上がっている。
●取材協力:フジムラオート 京都府京都市南区上鳥羽卯ノ花65 TEL:075-661-9393
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フジムラオート
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