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ワイドボディキット“華艶”の世界観を純正幅で表現!
構成パーツを厳選してライトユーザーのとっつきやすさを重視!
今回紹介するZ33型フェアレディZは、カスタムファクトリー“スピリット玲”のオリジナルエアロシリーズ『華艶(カエン)』でフル武装したチューンド。レッドの方はワイドボディキットを、ホワイトの方は新作のナローボディキットをそれぞれインストールしているのが特徴だ。
ここでピックアップする“華艶 ver.narrow(カエンバージョンナロー)”は、純正幅でワイドボディ仕様のアピアランスを表現した意欲作。細部をじっくりとチェックしていこう。
このキットには「手軽に華艶の世界観を楽しんでもらいたい」という作り手の想いが込められており、構成はフロントバンパー、アンダーディフューザー(フロント/サイド/リヤ)、リヤサイドジェネレーターの5点。パーツ点数を絞って低価格化を狙っているのだ。
フロントバンパー&ディフューザーは、華艶特有のシャープな造形を維持したまま純正フェンダーに合わせてリメイク。エッジの効いたデザインがポイントだ。
サイドディフューザーも個性的。前後のボリュームバランスを整えつつ、のっぺりとしたサイドビューに抑揚のあるアクセントを加えている。取り付け部は、グラつきやガタつきが出ないように拘ったという。
リヤディフューザーは純正幅に合わせて取り付け部を再設計。リヤサイドジェネレーターは華艶と共通パーツだ。小ぶりのリヤゲートスポイラーは、元々ワイドボディキット用に開発したものだったが「こちらの方がしっくりくる」との理由でインストールしている。
なお、この車両はドリフト仕様として進化中のため、各部のチューニングも徹底。足回りは326POWERのチャクリキダンパーを軸に構築し、ドリフトに重要な切れ角アップはGKテックのキット(ロアアーム、アッパー、ナックルアダプター)によって達成している。
ホイール&タイヤは、ワークのワークエモーションXD9(FR10.5J)にピンソ(FR235/35-19)の組み合わせ。車高は展示スペシャルとのことで、走行時はここから40〜50mmほど上げて、タイヤ&ホイールも18インチにするという。
室内はスマートな仕上がりだ。ステアリングハンドルは326POWERのラリークイック、シートはブリッドのガイアスを装着。今後はリヤトランク部に予備タイヤを積めるように、サスタワーを連結しているフレームのカットを予定しているそうだ。
ちなみにこのZ33は、かつてD1グランプリシリーズでも活躍し、現在は“ガレージUG”というショップを経営している吉岡秀一さんの愛車だったりする。このチューンドのドリフトシーンでの活躍にも期待したいとことだ。
TEXT:山本大介
PHOTO:山本大介/金子信敏
●取材協力:スピリットレイ 鳥取県鳥取市六反田5-5 TEL:0857-54-5055