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モーテックジャパンと共同テスト中のフルコン仕様!
純正以上のきめ細かなセッティングがR35を覚醒させる
ドラッグレースのイメージが強い“サブライブ”だが、近年ではモーテックの最先端フルコン『M1 GT-Rパッケージ』の能力を検証するために、サーキット走行も本格チャレンジ。車両は2017年モデルのドイツ仕様で、足回りとブレーキパッド、タイヤ以外はノーマルという状態ながら鈴鹿サーキット2分14秒台をマークしている。
エンジン本体はID製1300ccインジェクターの投入のみだが、モーテックで各パロメーターを最適化することで、純正とは別次元の吹け上がりやレスポンスを実現。アンチラグも組まれているため、どんな状況からでも鋭い加速を見せてくれる。排気系はトラストのフロントパイプとRH9の100φチタンマフラーの組み合わせだ。
ブレーキローターはブラケットを製作した上で、コルベットのカーボン仕様を加工流用。キャリパーは純正のままだ。ローターの厚みが純正と異なるため、研磨して調整しているそう。サスペンションはオーリンズ改のオリジナル(F20kg/mm R18kg/mm)。ショートストローク化でフロントの動きを抑制する。
ドイツ仕様車ということで、コクピットは左ハンドル。メーターにはモーテックのロガーモニターC1212をセット。12インチのディスプレイで、毎秒500回のサンプリングが可能という高性能モデルだ。さらに、モーテックのオプション機能を使ってアテーサE-TSの前後トルク配分も綿密に制御している。
エクステリアは非常にライトな仕様。フロントアンダーとグリルはカンサイサービス製で、フロントバンパー左右のグリルは2020年仕様とさりげなくイメチェンを図っている。
このチューンドを試乗(鈴鹿サーキット)したレーシングドライバーの蒲生尚弥選手は「全体的にバランスが取れていて、乗っていて楽しいです。特性は弱アンダーステアで、積極的に踏んでいける安定感がありますね。アンチラグの効果でターボラグもないし、それが速さに繋がっています」とコメント。
「フルコンならでは拡張性も魅力ですが、ブーストアップレベルでも純正ECU改とは明確な差を感じます」というサブライブ佐分代表の言葉にもあるように、モーテック化は停滞感のあるR35GT-Rチューニングに新たな流れを生む可能性を秘めている。
●問い合わせ:サブライブ 富山県富山市手屋2丁目18-20 TEL:076-482-3751
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