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速さと快適性を両立したグランツーリスモ
オーナー必見の便利アイテムも目白押し!
OPTION誌の最高速アタック企画で、あっさりと289.27km/hを記録した“オートクラフト”。RZベースのワークスカーは、純正タービンのブーストアップ仕様ながら、実測(TCファクター1.0)で443.3ps&63.86kgmを発揮するまでに戦闘力を高めている。
注目したいのは、冷却系に投入されたクーリングアイテム“ウォーターインジェクション(水を燃焼室に噴射することで燃焼室温度を下げるシステム)”だ。BMW・M4GTSに純正採用されているのにインスパイアされて実装に踏み切ったという。
このウォーターインジェクション、出力向上やエンジン保護の役立つはもちろん、噴霧時間が長いのもメリット。貯水タンクはトランクに設置され、走行会レベルなら丸一日使えるほどの能力を備える。デモカーでは負荷が大きいブースト圧0.85キロ以降でミストを吹きはじめ、1.05キロで全噴射する設定だ。
ミスト噴射用のノズルは、スロットル手前にオリジナルアダプターを介して装備される。現在はエタノールと水との混合液をテスト中で、これにより10%以上の出力向上が期待できるとか。タンクはトランク内、メーター付きのコントローラーはグローブボックスに設置した。
一方の足回りは、ザックスベースのオリジナル車高調でセットアップ。スプリングはハイパコで、現時点でのレートはフロント14.3kg/mm、リヤ12.5kg/mm。ホイールはボルクレーシングG025の19インチで、タイヤはミシュランPSS(F255/35 R275/35)を組み合わせる。
エクステリアは機能性と美しさを追求。GRスープラ専用のGTウイングやサイドスプリッタープレートはオリジナルで開発、最高速アタックでも確かな効果を実証した高機能パーツだ。
メーター付きステアリングやパドルシフトエクステンションで操作性を高めたコクピット周り。ここでのトピックは、独自のスポーツシフトレバーだ。
というのも、初期型の純正シフトはMモード→Dモードが約240gとあまりに軽く、スポーツ走行時には振動やGで意図せずDモードに動いてしまう事があるのだ。これを防止するためのアイテムがスポーツシフトレバーで、Mモード→Dモードを約580gまで硬くする事が可能だ。
試作のワイヤレスチャージャーは、純正コンソールに違和感なく設置できるアイテム。ワイヤレス対応のスマホを置いておくだけで充電できる。
ステアリング上部の小型モニターに、様々な車両情報を表示できるスポーツステアリングモニターも注目アイテム。車両側のODB端子にユニットを接続し、Bluetoothで情報を飛ばす仕組みだ。
車速や回転、水温や油温、平均燃費などが見られる他、0-100km/h加速や0-400mのタイム計測も可能。LEDシフトインジケーターランプも備えられシフトタイミングも把握しやすい。
「ウォーターインジェクションは、ノズルやコントローラー、タンクまで同梱したキットとしてリリースしています。また、車載デバイスを自分好みの仕様に機能を変更できるコーディングも承っています。例えば、ウインカーの点灯回数やリバース時の左ドアミラーの角度、そして走行中のTV視聴、ナビ操作を可能にするなど、色々な項目が変更できるので、気軽にお問い合わせください」とはオートクラフト白髭代表。
常にユーザーの視点に立ってパーツ開発を進めてきたオートクラフト。“カッコ良く扱いやすい”を具現化するアイテム郡は、どれもオーナーの琴線を刺激するものばかり。新製品を続々と開発中なので、定期的にホームページを覗くことをお勧めする。
●取材協力:オートクラフト京都 京都府京田辺市大住大峯1-7 TEL:0774-64-6466
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