「伝説の『クラゲ』ホイールを君は知っているか?」現代技術を注入して蘇った名作に迫る

古き良きデザインを現代にリメイク!

最新の安全基準と洗練された当時のデザインを高次元で両立

今、旧車やネオクラッシックカーの人気が再燃している。とにかくエネルギッシュだった古き良き時代を懐かしむ人が、着実に増えているのだ。

そんな中、一斉を風靡した名作ホイールの復刻に着手したのがウェッズ。80年代に登場し、峠の走り屋達に親しまれた『WEDS SPORT RACING』を、現代の技術力で蘇らせたのである。

スポークの間のリム部分に肉抜きが行われている。

通称“クラゲ”の愛称で親しまれたこのモデル。そのルーツはモータースポーツにある。全日本ツーリングカー選手権の1600cc以下クラス(ディビジョン1)に対応するFF車用ホイール、それがオリジナルだ。

そのため、ディスクの外周部には穴開け加工を施すなど徹底的な軽量化が行われた他、スポークは緩やかなカーブを描くフィン状にして大径化ブレーキに対応。同時に、開口部の面積を拡大することで放熱効果を持たせるなど、センセーショナルな技術やデザインが取り入れられた。

グループAに参戦していたウェッズのカローラFX。
グループAに参戦していたウェッズのスターレット。

これがAE92レビンやEFシビック、EP82スターレットといったグループA車両に投入され、当時のツーリングカーレースを席巻したのだ。

それから30年余りの歳月を経て、このホイールは蘇った。段付きリムにショートスポークを組み合わせた懐かしのデザインは、今となってみると逆に新鮮にすら感じる。先述したFFモデルの他、NAロードスターなどのFRスポーツに組み合わせることも可能とのこと。

生粋のレース用ホイールとして産声を上げたRACINGでは、幅広い車種に対応するために2ピース構造が採用された。オーダーインセットに対応し、理想のツライチセッティングが導き出せるのもうれしい。

センターにはVIAとJWLの刻印入り。車検にも対応したストリートホイールとして使うことができる。

時代と共にホイールに求められる強度面へのハードルは高まっている。そこでRACINGでは最新の強度解析や製造技術を投入し、安心して装着できるホイールに仕上げられる。VIA/JWL基準にも適合し、当然ながら車検の心配もない。

このホイールが”クラゲ”と呼ばれるのはこのスポーク形状が理由だ。

スポーク側面は、奥に向かって絞り込むような形状とすることで軽量化を促進。3Dスキャナーを駆使して、こうした細かいディティールまで忠実に再現している。

スポーク間のリム寄りには穴開け加工を実施。当時は14インチが主流だったが、現在のニーズに合わせて15インチの設定としているのもポイントだ。

RACINGの復刻に携わったウェッズの今坂さん。

「現代の安全基準に準じて十分な強度を持たせつつ、当時のデザインを忠実に再現しました。RАCINGは軽量化のためにスポーク側面を絞り込んでいるのですが、当時と今ではホイールの製造過程が異なるため、これを再現するのが意外に大変でしたね」とウェッズの今坂さん。

現状、15インチのみのラインナップだが、反響次第ではサイズ拡大に加え、RS-5といった作品の復刻も検討していくというから楽しみだ。

製品仕様
WEDS SPORT RАCING
6.5J×15 +27〜+38:4万4000円
7.0J×15 +20〜+45:4万5100円

●問い合わせ:ウェッズ TEL:03-5753-8201

【関連リンク】
ウェッズ
http://wedssport.jp/index.html

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