テスラ新型「モデルY L」は専用ホイール、新スポイラー、新シートを採用

テスラがモデルYの6人乗りバージョンを開発していることは以前から知られていたが、ついにその詳細が見えてきた。
中国工業情報省(MIIT)に提出された資料によると、モデルYのロングホイールベースバージョンであるモデルY Lは、3列シート構成となっている。しかし、そのメリットは単にスペースの拡大だけではない。申請書類や業界レポートによると、このバージョンはパワーアップに加え、既存ラインナップの大幅なアップデートを示唆している。

詳細を見ると、新型モデル Y Lは7人乗りではなく6人乗りで、2列目にはキャプテンシートが装備される見込みとなっている。全長は4976mmで、通常のモデル Yよりも186mm(7.3インチ)長く、全高も44mm(1.7インチ)高くなる。この全長の延長は、フォード・エクスペディション・マックスのようなボディ延長だけではない。
テスラはモデルY Lのホイールベースを3040mmに延長しているのだ。これは5人乗りのモデルYよりも150mm(5.9インチ)長いもの。全長の延長に加え、モデルY Lには専用のホイール、改良されたスポイラー、新しいシートが採用され、新しいゴールドのボディカラーも用意されるようだ。
公式資料によると、出力も向上している。5人乗りのモデルYは443PS/331kWだが、モデルY Lは455PS/340kWへと向上、これにより車重の増加が相殺されるはずだ。なお、テスラは以前、モデルYの7人乗りバージョンが登場することを示唆していた。
MIITへの提出書類によると、これは7人乗りバージョンではない。それでも、ベンチシートを追加したり、現在のレイアウトを微調整したりするだけで、7人乗りは容易に実現可能になるだろう。依然として不明なのは、新型モデルが、標準ホイールベースで後部座席をぎゅっと詰め込んだ2席という先代モデルと同様のアプローチを踏襲するのか、それともテスラが今回は何か異なることを計画しているのかという点だ。
テスラが6月に米国のオーナーに送ったメールは、モデルY Lの北米発売を示唆する唯一の情報ではなかった。内部コードからのリークは、これがグローバルモデルであることを示唆しており、モデルY Lのデビューにより、そのアップデートは間近に迫っているようだ。
中国での発売は秋に確定、米国を始めとするほか地域での発売も予定されている。人気SUVだけに、日本導入の可能性も期待したいところだろう。






