浅いキズはコンパウンドで簡単に補修できる!
日常的に屋外を走行しているクルマは、様々な要因で傷付いてしまうのはもはや必然。周りのクルマからの飛び石や、道路に出っ張った木の枝、降りしきる雨や雪、強風に含有されたホコリや花粉、PM2.5等など、傷付かない方が奇跡に近いことなのである。しかもクルマのボディは非常にデリケート。新車で購入したその日から、毎日キズは増えているのだ。しかし初期の小さなキズなら、それこそワックス洗車レベルの手軽さで修復が可能なのである。
まずはドアノブ付近に付きやすいひっかきキズや荷物などをぶつけてできてしまった擦りキズへの対処だ。このレベルのキズでは、たいてい塗装面までは届いておらず、表面のクリア層のみが傷付いている場合がほとんど。水をかけると目立たなくなるのがその証拠で、対処はコンパウンドで丁寧に磨けばキレイに補修できる。

キズ消し用とツヤ出し用コンパウンドとマイクロファイバークロス、マスキングテープ、耐水サンドペーパー(#1000)、研磨用サンディングブロックのセット。ボディの浅いキズならこれだけで対処できる。

塗装面まで達した深くて小さなキズならタッチペイントで補修
次の段階はドアパンチなど軽く塀などにこすってしまったキズや、飛び石によるキズの補修だ。このレベルだと塗装面まで深く傷付いている場合があり、コンパウンドだけでは対処できない。
そこで活用するのがタッチペイントである。メーカーによって呼び名は異なるが、マニキュアのようにフタに筆が付いている塗料で、ワンポイントのキズ直しに絶大な威力を発揮するアイテムなのだ。作業工程はキズの深さや範囲によって多少異なるが、キズ付近の汚れを落とし、キズの出っぱりをサンドペーパーや粗めのコンパウンドでならして、塗装のノリが良くなるようにサンドペーパーをかけて下地処理を行う。次にタッチペイントを塗るのだが、約30分間隔で塗り重ねると、よりキレイに仕上がる。
そして次は塗装面の段差をなくして磨き仕上げを行うのだが、前の塗装から1週間ほど乾燥・定着させてからが望ましい。しっかり定着させないと磨き作業などで塗装が落ちてしまう危険性もあるからだ。


基本的な補修工程はプロとまったく変わらない
より広い範囲の擦りキズには、スプレー塗装が必要になってくる。とはいってもスプレーガンとエアコンプレッサーを用いた本格的なものではなく、いわゆる缶スプレー塗装。「キレイに仕上げられるのか?」と懸念を持つ人も多いと思うが、ちょっとしたコツをつかめばプロ並みの仕上がりも夢ではないのだ。まずひとつが「一定の距離でなるべく薄く塗装して何度も塗り重ねる」こと。スプレーのノズル形状などによって多少は異なるものの、大体15〜30cm離すのがセオリー。また塗装後は1週間程度乾燥させると仕上がりの美しさもグーンとアップ。最後にクリアスプレーを塗り重ねれば、完璧な仕上がりを期待できる。

水性ペイントとタッチガンのセット。水性なので乾く前なら水で落としてやり直しができるから練習用としても最適だ。ホワイト、ブラック、シルバーの近似色をラインアップ。

ホイールのキズをパテ埋め作業で目立たなく補修できる!
そして最後がパテ埋め作業。ボディが数センチもへこんだ大きなキズの補修には、パテ埋め+スプレー塗装が一般的だが、実は浅いへこみキズほど補修は難しく、プロ泣かせの作業でもあるのだ。そんなボディのへこみキズはプロに任せるとして、今回はDIY初心者でも気軽に挑戦できる、縁石にガリッとぶつけてしまったアルミホイールのキズをパテ埋めで補修してみた。
まずはホイール全体をキレイにして、キズが付いていない部分をマスキングテープで保護。今回スプレーは使用しないので必要最小限のマスキングでOKだ。そして2mmまでの傷に対応しているキズ埋めパテで補修を開始。多めにパテを盛り、付属のパテヘラでパテをならしていく。パテが乾燥したら、付属のサンドペーパーとサンディングブロックを組み合わせて、パテを持った部分を削り出す。最後にマイクロファイバークロスで汚れをとして、パテ盛り補修は完了。
ちなみに作業工程自体は、スプレー塗装以外ボディと大差ないので、ボディのパテ埋め補修に挑戦する際の参考になるはずだ。

縁石などにぶつけてしまったアルミホイールを手軽に補修できるキット。キット内容は磨き用コンパウンドとパテ、サンドペーパー、サンディングブロックなど。

