常用230馬力も可能なストリートスペックの全貌

4気筒のJBエンジンのみならず3気筒のKFエンジンでも狙える!

軽自動車チューニングはここ数年で飛躍的に進化し、100psオーバーはもはや当たり前。150ps級も珍しくない時代へと突入した。そして今、ターゲットはついに200psの大台。軽自動車という枠を超えた“禁断のステージ”が、現実的な選択肢となりつつある。

そこで注目したいのが、300psオーバーのL880K型コペンで軽自動車タイムアタックの頂点に立つも。ファクだ。同社がストリートユーザー向けに展開を始めた「200psメニュー」の内容に迫る。

「タイムアタック用の300ps仕様は、車体の作り込みから見直す必要がありますし、コスト面や管理・メンテナンスの面でも神経を使います。万人向けのストリートチューンとしては現実的ではありません。ただし、普通車登録を厭わず、クランクやコンロッドを強化し、きちんと管理できるオーナーであれば、200ps+αは十分提供可能だと考えています。加速の刺激を求めるお客さんも増えていますからね」と代表の森本さん。

近年はオーバーホールのタイミングを迎えるJBエンジンも多く、それを機にエンジンや車体のバージョンアップを図るユーザーも増えているという。

JBエンジン向けの具体的なメニューは、ボアアップによる750cc仕様、F6Aピストン+ストーリア用クランク&コンロッドを組み合わせた800cc仕様、さらにF6A用オーバーサイズピストンと鍛造クランクを組み合わせた820cc仕様など。強化したエンジンにギャレットGBC14タービンなどを組み合わせ、適切なセッティングを施すことで200psの大台が見えてくる。

実際に用意されたL880K型コペンのサンプル車両は、街乗りもこなせるストリート前提の仕様で220〜230psを発揮。日常域での扱いやすさを保ちながら、圧倒的な加速性能を実現している。

排気量は660ccを超えるため普通車登録となるが、デモカーはワイドボディ化によって車格自体も拡大しており、排気量アップは自然な進化とも言える。

「NOSを使えばさらにパワーアップも可能ですが、ストリートでの管理や補充を考えると現実的ではありません。ただし、サーキットアタック前提のユーザーの間ではNOSも定番化しています。確実にパワーを積み上げられる“ドーピング”ですから」と森本さんは語る。

一方、LA400K型コペンの3気筒KFエンジンは、200psオーバーがより身近な存在だという。通勤メインで使用しながらタイムアタックやドラッグレースにも投入されている“も。ファク”の通勤号は、275psを発揮している。

4気筒JBは排気干渉の影響で低中速トルクが薄く、タービンを回し切る力が弱い傾向にあるのに対し、3気筒KFは排圧が高くタービンがスムーズに立ち上がるため、比較的自然に高出力化が可能とのこと。もちろんこちらも内部強化は必須だが、そのためのノウハウは専門店ならではの蓄積がある。

200psは、もはや夢物語ではない。軽自動車チューニングの世界は、確実に次の領域へと足を踏み入れている。

●取材協力:も。ファク 兵庫県川西市東畦野2-1-8 TEL:072-791-5559

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軽でここまでやるのか? そう思わせるL880K型コペンの存在感。100mmワイドのフェンダー、深リムのワタナベ、そして100ps超のパワー。クラシックを装いながら、実態は小さな怪物。「も。ファク」が放つ“軽マッスルの反逆児”だ。

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