Ferrari 499P
トータルパッケージが求められるル・マン

ル・マン24時間レースの伝統行事として知られる「ペサージュ(公式車検)」が行われ、「フェラーリ 499P」とドライバー、チーム関係者が、ル・マン市の中心部に登場した。多くのファンに迎えられるなか、6月13〜14日にサルト・サーキットで開催される第94回ル・マン24時間の決勝に向けて、レースウイークが正式に幕を上げている。
6月6日の午前中、まずアントニオ・フォコ、ミゲル・モリーナ、ニクラス・ニールセンがドライブするフェラーリAFコルセの499P 50号車が車検に臨んだ。このトリオは2024年のル・マン24時間レースを制した経験を持つ。フオコはシーズンの天王山に向けて、次のように意気込みを語った。
「イモラとスパではかなりの接戦が繰り広げられ、ライバルが非常に手強い存在であることがはっきりしました。シーズン最重要レースのル・マン24時間は、私たちが持つパッケージを最大限に活かし、可能な限り多くのポイントを獲得することが目標になります」
「いつもどおり、自分たちの仕事に集中しています。ル・マンは特別なチャレンジですし、ミスを犯さないことが不可欠です。そのことを理解したうえで、強い決意を持ってレースに臨みます。非常に厳しい展開になるでしょうが、最後まで全力を尽くし、その結果がどうなるかを見届けたいと思います」
今期厳しい戦いを強いられるフェラーリ

続いて登場したのは、チームメイトの499P 51号車。アレッサンドロ・ピエール・グイディ、ジェームス・カラド、アントニオ・ジョヴィナッツィがドライブし、2023年の100周年記念大会で総合優勝を飾った。さらに2025年シーズンは、WECドライバーズタイトルを獲得している。今シーズンはここまで優勝がなく、ジョヴィナッツィは厳しい戦いを予想している。
「私たちはル・マンでフェラーリの4連覇を狙います。これまで499Pは、サルト・サーキットで常に高い競争力を示してきました。ただ、それを今年のル・マンで再現するのは簡単ではないでしょう」
「24時間レースは長く複雑で多くの要素が絡み合います。それは私たちだけでなくライバルにとっても同じです。高い集中力を維持しながら強い意志を持って臨み、一貫した走りを続けること、そしてミスを避けるのが重要になります。目標は最高のコンディションでレース終盤を迎えること。最高の結果を得るために100%の力を出し続けたいと思っています」
ワークスカーに続き、昨年のル・マンで勝利したAFコルセの499P 83号車をドライブする、イェ・イーフェイ、ロバート・クビサ、フィリップ・ハンソンも登場。フェラーリに耐久レース部門責任者を務めるフェルディナンド・カニッツォは、6月11日の予選に向けて次のようにコメントした。
「私たちは優勝候補として、ここに来ているわけではありません。だからこそ、自分たちの強みを最大限に活かすことが不可欠です。私たちは正しい精神状態でこのチャレンジに臨む準備ができています。チームとして結束し、自分たちの持つポテンシャルを余すことなく発揮することを目指しています」

