NOVEL GX550

メイド・イン・ジャパンのプライド

「他に類を見ない、まったく新しいものを生み出す」という信念を持ってNOVEL(ノベル)は歩み続けてきた。メイド・イン・ジャパンの技術を掲げ、レクサスに特化したチューナーだ。冒頭の思想を証明する舞台として彼らが挑戦したのは、ニュル24時間耐久レースを含めたニュル耐久シリーズ(NLS)だった。歴史と伝統を持つ強豪ヨーロピアンチームがひしめくなかに割って入り、レクサスのFシリーズを基に、メイド・イン・ジャパンの技術と根性をたずさえてグリーンヘルに挑んできた。その活動を継続させてきたからこそ彼らの今がある。

そんなNOVELが初めて本格オフローダーに挑んだ。それがGX550である。彼らが闘いの場で、切磋琢磨しながら磨き続けてきた技術のひとつ。エアロダイナミクスという“機能”は、そのまま美しさへとつながることを体得していた。いわば機能美というデザイン哲学だ。それは対象が本格オフローダーであっても変わらないはずだとして、早速、GX550へと当てはめられた。

GX550をさらに動きのある表情へ

水平基調のボディライン、角度の立ったウインドウなどで構成されたスクエアなGX550のフォルムに対して、NOVELが与えた手数は決して多くはない。フロントにはエアインレットを思わせるスポイラーが備わり、リヤにはディフューザー形状を持つアンダースポイラーが、さらにサイドには空気を抜くダクトを思わせる造形が与えられる。しかし、これだけの手数で、まるで空気の流れを可視化できるような動きのある表情へと一変させていることに驚く。純正のスタイリングを邪魔することなく、純正にあるサイドビューの抑揚を強調させたかのようだ。そのうえで純正スポーツモデルのような落ち着いた雰囲気を併せ持つのは、長年にわたってレクサスと向き合ってきたNOVELらしい。光の当たりかたによって、さまざまな表情へと移り変わる美しいデザインだ。

上品さの中に漂うレーシーさ

不躾なほどタフさを演出するわけではなく、威圧感むき出しにするわけでもない。どこまでも上品に、エレガントに、しかしわずかに本物らしいレーシーさを匂わせている。この塩梅はどこか、欧州プレミアムブランドの純正スポーツモデルを思わせる世界観だ。少なくとも、これをレクサスで表現しているサードパーティはなかなかいないだろう。

冒頭で挙げたニュル耐久シリーズへの挑戦は、もちろん勝つことを目標にしながら、己の技術力を向上させるものだった。しかし、その活動は結果として、ヨーロッパのカーカルチャーを吸収することにもなったのだと思う。

欧州のカーカルチャーを思わせるセンス

決して話題性や奇抜さを狙うものではない。あくまで基本に忠実に、どこまでも動的資質を追い求めたがゆえにたどり着いた造形である。それは結果として、国産クロカンを出自とするプレミアムオフローダーに、ヨーロッパの薫風を取り入れることに成功した。ニュルに恋焦がれ、彼の地の舶来品と真剣に闘い、時にはともに過ごして体得した、「まったく新しい」NOVELという名のジャパンコンプリートカーである。

REPORT/中三川大地(Daichi NAKAMIGAWA)
PHOTO/NOVEL
MAGAZINE/GENROQ 2026年9月号

PRICE LIST

フロントスポイラー:16万1700円
リヤアンダースポイラー:15万4000円
フロントフェンダーダクト:9万5700円
リヤフェンダーダクト:9万5700円 

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NOVEL
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