CLK55 AMG
CLK63 AMG
CLK DTM AMG
5.4リッターV8 SOHCユニットを搭載

Cクラスベースの2ドアクーペとして1997年にデビューし、成功を収めたC208型「CLK」だが、ベースとなる「Cクラス」がW203型に移行したのを受け、CLKも2002年にW203型のプラットフォームを使用するC209型に進化した。W203と同じホイールベースをもつプラットフォームには、フロントに3リンクと呼ばれるダブルリンク式ストラット、リヤにアルミ製のマルチリンク式サスペンションを採用。またW203同様、ステアリングギヤボックスはラック&ピニオン式となっている。
ボディタイプはピラーレスクーペと、20秒で開閉可能な電動ソフトトップをもつカブリオレの2種類で、ABS、ESPといった電子デバイスも標準装備となっていた。
エンジンは1.8リッター直4DOHCスーパーチャージャーから、5.0リッターV8 SOHCまで数種類が用意されていたが、AMGバージョンである「CLK55 AMG」には先代から20PSアップの367PS(最大トルク510Nmは同じ)を発生する5.4リッターV8 SOHC M113E55型ユニットを搭載。5速ATにはハンドル脇のセレクターで操作可能なAMGステアリングシフトが採用されていた。
ダブルタイトル獲得を記念

エクステリアでは専用のエアロパーツが装着されていたほか、AMG強化ブレーキシステム、スポーツサスペンションに加え、ツインスポークアルミホイールを装着。組み合わせるタイヤはフロント225/40R18、リヤ255/35R18とされた。
そこまでは他のAMGシリーズと同じようなチューニングメニューであったが、メルセデスは2003年のDTMシリーズでボーダフォン・エクスプレスサービスAMG-メルセデスと、同チームのベルント・シュナイダーがダブルタイトルを獲得したのを記念して、巨大なブリスターフェンダーとウイングを備えたボディに、582PSへとチューンした5.4リッターV8 SOHCスーパーチャージャーを搭載した「CLK DTM AMG」を2004年に発表する。
そのパフォーマンスは0-100km/h加速3.9秒、最高速度322km/hという素晴らしいもので、ヨーロッパ市場においてのみクーペが100台、コンバーチブルが80台の限定で販売されている。
AMG創立40周年を祝って

そして2006年にはCLK55 AMGの後継モデルとして、AMGが独自開発した6.2リッターV8 DOHC 32バルブ自然吸気M156E62ユニットを搭載した「CLK63 AMG」が登場する。最高出力481ps、最大トルク630Nmを発生し、7速ATを介して0-100km/h加速4.5秒を誇るCLK 63 AMGにも専用のエアロパーツや強化サスペンションが奢られていたが、その外観はCLK DTM AMGに比べるとおとなしいものといえた。
そうした声に応えるようにAMGは創立40周年を迎えた2007年に「CLK63 AMGブラックシリーズ」を発表する。まず6.2リッターV8 DOHC M156E62ユニットは、最大トルクは630Nmのままながら、最高出力を507PSにまでチューニング。あわせてギヤのつながりを重視して最終減速比を6%低めた7速AT「7Gトロニック」により、0-100km/h加速は4.1秒へと短縮された。
F1セーフティカーにも

またエクステリアは巨大なリヤウイングこそ付かないものの、CLK DTM AMGのエッセンスを組み入れ、19インチホイールを収めるために左右最大93mmワイドなオーバーフェンダーを装着。加えて前後スポイラー、ディフューザーのデザインも変更されただけでなく、軽量化のためにリヤシートを撤去するなど、オリジナルデザインからは想像できないようなワイルドな出立ちに仕上げられていた。
ちなみに他のAMGモデルと同様、CLK55 AMGは2003年のF1セーフティカーに採用。さらに2006年、2007年シーズンにもCLK63 AMGがF1セーフティカーの大役を務めている。

