Land Rover Range Rover Sport
Mercedes-Benz GLE
憧れのレンジローバースポーツも2代目なら手が届く

ランドローバー最上級モデルである「レンジローバー」のスポーツバージョンとして設定された「レンジローバースポーツ」は、2022年5月に受注を開始した現行型で3代目を数える。レンジローバーと同じく新世代の「MLA-Flex(flexible Modular Longitudinal Architecture)」がベースとなる。

2026年8月中旬現在、3代目の中古車物件数は、110〜120台程度で推移していて、中古車平均価格は1250万〜1300万円程度。2022年5月登場時の新車価格帯は、1068万〜1708万6000円だった。価格は値下がり傾向にあるものの、まだ高値安定ともいえるだろう。
2代目レンジローバースポーツの中古車平均価格は500万円前後

2013年11月に日本に上陸した2代目は、500万円前後まで中古車平均価格が下がっている一方で、流通量は75〜90台前後で推移していて減少傾向にある。自然減に加え、高年式を中心に右ハンドルの需要が高い英国本国など、海外への流出もあるだろう。
予算600万円で狙うと現行型はまったく届かないため、必然的に2代目になる。2代目のプラットフォームは、4代目レンジローバーと同じオールアルミモノコックボディを使い、約75%まで高めたアルミニウム率により軽量化が図られている。

日本仕様のパワートレインは、3.0リッターV6、510PS版(後期型で525PSにアップ)と「SVR」専用の550PS版(後期型で575PSに向上)の5.0リッターV8という2タイプのスーパーチャージャーが設定された。
さらに、2018年に設定されたダウンサイジングターボである2.0リッター直列4気筒「インジニウム」の「P300」、2020年に追加された3.0リッター直列6気筒ターボとマイルドハイブリッドを組み合わせた「インジニウム」の「P400」もある。

ディーゼルも設定されており、2016年に搭載された3.0リッターV6ツインターボの「TDV6」、3.0リッター直列6気筒ターボ+マイルドハイブリッドの「インジニウム」の「D300」。
さらには、2.0リッター直列4気筒ガソリンターボとモーターを組み合わせた「P400e」のプラグインハイブリッドも2018年のマイナーチェンジを機に追加されている。
2代目レンジローバースポーツのおすすめ

なお、2代目レンジローバースポーツは、モデルライフの途中で旧フォード系から自社(ジャガー・ランドローバー)製パワートレーンに切り替わっている。今となってはほとんど姿を消しているスーパーチャージャーの、低中速域を中心とした豪快な加速と独特のエンジンサウンドを享受できるのも2代目の魅力だろう。
中古車流通量も加味したおすすめは、3.0リッターV6スーパーチャージャーを積む「HSEダイナミック」。価格帯は300万〜500万円前後と比較的値頃感があり、タマ数も多い。21インチアルミホイールやレザーシート、パノラミックルーフなどスポーティグレードにふさわしい仕立てと快適装備を享受できる。

3.0リッターV6ディーゼルターボを積む「HSE」「SE」も中古車流通量が多く、ディーゼルエンジンならではの分厚い低速トルクを享受できる。軽油ですむランニングコストの利点もある。クランクシャフト固着や折損、メタル(ベアリング)焼き付きなどの注意点はあるが、維持費も抑えたいのなら狙い目だろう。

なお、予算は一気に700万〜1000万円級に跳ね上がるが、5.0リッターV8を積む510〜525PS版の「オートバイオグラフィ ダイナミック」、さらに550〜575PSとパワフルな「SVR」も指名買いが多く、とくに後者は今となっては少し古典的なパワーフィールではあるものの、超モンスターSUVといえる豪快な加速とサウンドを堪能できる。
予算600万円でも2代目GLEが狙える

対するは「Mクラス」の後継モデルである「メルセデス・ベンツGLE」。現行型は2019年6月にスイッチした2代目となる。2代目の中古車平均価格は700万円前後で推移しているが、予算600万円でも3万〜7万km程度の個体も狙える。選択肢はかなり少なくないが、10万km程度の物件も流通している。
日本仕様のパワートレインは、「GLE 300 d 4MATIC」の2.0リッター直列4気筒ディーゼルターボ(マイナーチェンジ後は48Vマイルドハイブリッド(ISG)、「GLE 400 d 4MATIC(マイナーチェンジ前)」3.0リッター直列6気筒ディーゼルターボ、「GLE 450 d 4MATIC」の3.0リッター直列6気筒ディーゼルターボ(ISG)、「GLE 450 4MATIC」が積む3.0リッター直列6気筒ガソリンターボ(ISG)、PHEVの「GLE 400 e 4MATIC」向けの2.0リッター直列4気筒ガソリンターボ+モーターがある。

さらに、「メルセデス AMG GLE 53 4MATIC+」が搭載する3.0リッター直列6気筒ガソリンターボ+スーパーチャージャー(ISG)、「メルセデス AMG GLE 63 S 4MATIC+」が積む4.0リッターV8ツインターボ(ISG)がある。
予算600万円だと「GLE 400 d 4MATIC」が中心になる。後期の「450 d」よりも価格が落ち着いていて、600万円で最も質の良い個体が選べるのが魅力だ。ISG化されていないため、ISG(48Vマイルドハイブリッド)のトラブルも回避できる。

「GLE 450 d 4MATIC(後期MC)」もぎりぎり予算に収まる。「400 d」の後傾グレードで出力や静粛性、燃費が向上している。そのほか、価格と維持費のバランスがいい「GLE 300 d 4MATIC」は、先述したように、2.0リッター直列4気筒ディーゼルターボだが、フロントノーズが軽く軽快な走りが身上だ。街乗り中心であればとくにおすすめのグレードだ。
予算600万円あれば初代GLEを網羅できる

予算が600万円であれば、2015年10月登場の初代GLEの中古車を網羅できる。なお、初代GLEはMクラスのマイナーチェンジを機に、メルセデスSUVに与えられる「GL」に、クラスを表す「E」が付けられた。

初代のパワートレインは、3.0リッターV6ディーゼルターボを積む「GLE 350 d 4MATIC」、3.0リッターV6ガソリンツインターボ+モーターの「GLE 500 e 4MATIC」、3.0リッターV6ガソリンツインターボの「GLE 450 AMG 4MATIC(その後、メルセデス AMG GLE 43 4MATICに改名)」、5.5リッターV8ガソリンターボを積む「メルセデス AMG GLE 63 S 4MATIC」がある。

初代は、「GLE 350 d 4MATIC」が流通量の約80〜90%を占めていて、400万円以下で走行距離3万〜5万kmの物件が揃っている。注意点はディーゼルエンジンの排ガス後処理装置のトラブルで、NOx(窒素酸化物)センサーの故障、AdBlue(アドブルー/尿素水)システムの不具合、DPF(粒子状物質除去フィルター)の詰まりなどが定番となっている。そのほか、オイルクーラーシールからのオイル漏れなどもある。また、初代GLEではエアサスペンションのエア漏れも要注意だ。

現行レンジローバースポーツは、予算600万円だとまったく手が届かないものの、GLEは現行型でもぎりぎり予算内に収まる物件も出始めている。初代GLEならすべての中古車が選択肢になる。

