ヤリスクロスと現行ヴェゼルのサイズ、取り回し性は?

2代目ホンダ・ヴェゼルは、全長4340〜4385×全幅1790×全高1545〜1590mm。ホイールベースは2610mmで、最小回転半径は5.3〜5.5m。
欧州由来のセグメント別では、Bセグメントはひと昔前までは全長4150mm程度までだったが、近年は全長4400mm程度まで分類するケースも見られるようになった。欧州セグメントは、規格のように明確な定義はなく曖昧だ。クルマが肥大化している現代とはいえ、個人的には全長4.4mに迫るヴェゼルをBセグメントと断言してしまうのは、ステアリングを握った感覚からしても躊躇してしまう。現行ヴェゼルは、Bセグメントとしては長く、Cセグメントに近づいているといえるだろう。

ホンダは、少し長めの全長をあえて採用しているのか、たまたまそうなったのか分からないが、シビックなどでも想定しているライバルよりも長めの全長となっているケースがある。

トヨタ・ヤリスクロスは、全長4180〜4200×全幅1765×全高1590mm。ホイールベースは2560mmで、最小回転半径は5.3m。狭い場所でのすれ違いや駐車場のしやすさや乗降性などでは、ヤリスクロスに軍配があがる。ただし、ヴェゼルは追加された「RS」が全高1545mmに収まるため、高さ制限1550mmの機械式立体駐車場にも対応する。
ヤリスクロスの中古車事情

ヤリスクロスの2026年7月上旬現在の中古車流通量は、中古車サイトにより異なるが推計で3500台前後。ただし、同一車両の複数掲載も考慮したユニーク在庫となると、こちらも推計の域を出ないが2500台〜3000台程度に減るかもしれない。2020年8月の発売開始から6年近くが経ち、2回目の車検を迎えた個体もあり、選択肢は着実に増えている。中古車平均価格は、235万〜250万円前後となっている。

年式で最も多いのは2021年式で、2023年式、2022年式、2024年式と続いている。走行距離別では2万〜3万kmが多く、3万〜4万km、1万〜2万kmと続く。4万〜5万km、5万〜7kmもかなり多いが、10万km超はそれほど多くはない。2021年式の2万〜7万kmという物件が最大のボリュームゾーンとなっている。
ヤリスクロスの中古相場は?

価格別では平均価格ともかなり重なるが、240万〜260万円が最も多く、220万〜240万円、260万〜280万円の順となっている。パワートレーン別では、1.5Lハイブリッドの「Z」、「G」の流通量(選択肢)が多く、2WDであれば30km/L級のWLTCモード燃費という利点を享受できる。

その分、中古車相場でも20万〜40万円前後ハイブリッドの方が高くなっている。ハイブリッドはほかにも高い静粛性などの美点もある。逆に1.5Lガソリン車を選べば、中古車ならではの旨味であるイニシャルコストを抑えられる。
現行ヴェゼルの中古車事情

2021年4月に発売された現行ヴェゼルは、中古車流通量は4500〜4600台前後となっていて、同一車種による重複も考慮しても3000〜3500台くらいは流通しているのではないだろうか(推計の域を出ないが)。平均価格は280万〜300万円程度となっている。

年式別では、2021年式の250万円台が多い。走行距離別では2万〜3万kmが最大で、3万〜4万kmと1万〜2万kmがほぼ同等となっている。一方で、2026年式の走行距離500km以下の物件も多く、登録未使用車や低走行距離の個体が平均価格を押し上げている面もありそうだ。
現行ヴェゼルを予算250万円で狙うなら

ヤリスクロスに合わせて予算250万円でも現行ヴェゼルに手が届くのだろうか。結論からいえば、250万円以下でも十分といえる選択肢が揃っている。中心となるのは、2021年式、2022年式で1.5Lハイブリッドの入門仕様の「e:HEV X」、快適装備が充実している「e:HEV Z」が中心だ。

走行距離も5万km以下も選択できる。パワートレーン別では、ハイブリッドが85〜90%程度と圧倒的に多く、グレードは先述したように「e:HEV X」、「e:HEV Z」が中心となっている。中古車流通量、価格、装備面などからベストチョイスは「e:HEV Z」だ。
ヴェゼルは先代という選択肢もある

ヴェゼルには、2013年12月にデビューした初代もある。現在の流通量は1400〜1500台前後で、中古車平均価格は150万円程度とこなれている。驚かされるのは、ほとんど走行していないホンダ・ディーラー扱いの物件もあり、200万円以下でこうした低走行距離の個体が狙える。
先代もハイブリッドが70%前後と多いが、現行型よりもガソリン車の流通量が多いのも特徴だ。ただし、先代ヴェゼルの初期は、「i-DCD」の7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)搭載ハイブリッドの度重なるリコールも記憶に新しい。
先代ヴェゼルの注意点

リコール対策済みは最低条件だが、中古車であえて狙うことはないだろう。ハイブリッドなら2016年2月の一部改良後モデルを、さらにいえば、「ホンダ・センシング」がアップデートされた2018〜2020年式の「Z」、「X」を狙いたい。グレードにより異なるが、150万〜200万円くらいで揃っている。
先代もセンタータンクレイアウトによる後席のチップアップ(座面の跳ね上げ)による高いユーティリティをはじめ、現行型よりも広いラゲッジスペースを享受できる。
