ランドクルーザー250の新車受注状況

ランドクルーザー250

トヨタ・ランドクルーザー250は、販売店によっては抽選販売となり、当選しても1〜2年程度の長い納期待ちになったのも記憶に新しい。受注枠が即座に埋まり、受注停止と再開を繰り返してきた。しかし、2026年8月現在、ガソリン車であれば3〜6か月程度(ボディカラーやオプションにより6〜12か月)で新車も購入できるようになっている。同時に中古車市場も、かつてのプレミア相場から通常の中古車相場へと落ち着きを見せてきた。

ランドクルーザー250

現在のランドクルーザー250の新車受注は、2026年4月の一部改良を機にガソリン車(VX中心)の受注が再開され、以前のように“まったく買えないクルマ”ではなくなっている。街中で見かける頻度(いわゆる野生の250)も増えており、納車が着実に進んでいることが肌感覚でも実感できる(決して馬鹿にできない)。デビュー以来、ガソリン車であれば時間はかかっても順調に納車が進んできた結果といえるだろう。

プレミア相場が解消され、通常の中古相場になりつつある

250のインパネ
250のインパネ

中古車市場に目を転じると、プレミア相場のピークは発売直後の約半年間(2024年5月〜2024年秋頃)だった。新車価格帯520万~785万円に対し、中古車では1000万円を超える価格が付く物件も珍しくなかった。オークション落札価格や店頭価格で新車価格の1.5〜2倍近く、1200万円オーバーのケースが散見されたほどだ。中でも最上級グレード(当時785万円)の「ZX First Edition」や、豪華メーカーオプション装着車に最高値が集中していた。

2列5人乗りと3列7人乗りを設定する

一方でマニアや事情通からは、250は300ほどプレミアや希少性を維持しにくいと早くから見られていた。その根拠は、250がプラドの後継にあたる実用、量販普及モデルである点だ。また、ガソリン車の「2TR-FE」型エンジンは、150系プラドなどにも長年採用されてきた実績があり、エンジン自体の立ち上げに伴う生産リスクが小さい。2.7Lガソリン車であれば、300のように世界的な争奪戦にはなりにくいと予見できたのだ。さらに、300の転売騒動を踏まえてメーカーや販売店が転売対策を強化した影響も大きい。

現在の中古車流通量や平均価格(相場)は?

ランドクルーザー250のラゲッジ

さて、2026年8月現在、250の中古車流通量は830〜850台程度で推移している。中古車平均価格は630万〜690万円程度だ。プレミア相場のピーク時は筆者の観測値で900万〜1000万円程度だったため、約300万円分のプレミアムが削ぎ落とされた計算になる。依然として高値安定ではあるものの、中古車で購入する際は、高めの再販価値が維持されているのは決してマイナスばかりだけではない。

ランドクルーザー250のリヤビュー

現在、中古車で最もおすすめしたいのは、やはり2.7Lガソリンの「VX(7人乗りのみ)」だ。圧倒的な流通量の多さに加え、中古相場は580万〜700万円程度。発売時の新車本体価格545万円(590万円の特別仕様車 VX“First Edition”を含む)と比較すると、一見するとまだ割高に感じる物件もあるかもしれない。

一見すると高く見える物件も

ランドクルーザー250

しかし、中身を吟味すると印象は変わる。サンルーフや丸目ライト、レザーシートなどの人気メーカーオプションが装着済みで、新車本体以下の価格で店頭に並んでいるケースが多数あるのだ。新車を普通に注文して諸費用やオプション代を支払うよりも、乗り出しの総額を確実に抑えられる物件が大半を占めている。

ガラスハッチ

エントリーグレードの「GX(2.8Lディーゼルエンジンのみ/5人乗り)」に対し、「VX(2.7Lガソリン/7人乗り)」は装備が大幅に充実している点も魅力だ。12.3インチTFTカラーメーター、前席シートヒーター&ベンチレーション、運転席パワーシート、電動ランバーサポートなどが標準装備される。

丸目は「VX」にメーカーオプション。写真は「JAOS」パーツ装置車
丸目は「VX」にメーカーオプション。写真は「JAOS」パーツ装置車

さらに「Toyota Safety Sense」をはじめとする先進安全装備に加え、「プロアクティブドライビングアシスト(PDA)」や後方接近車両の検知機能、駐車支援といった上位アシスト機能も追加。7人乗りの「VX」は、ミニバン並みの利便性とまではいかないものの、いざという時にゲストを乗せられる実用性を備えている。

狙い目はガソリンだがディーゼルは?

特別仕様車のリヤビュー
特別仕様車のリヤビュー

また、「VX」であれば2.8Lディーゼル(7人乗りのみ)を探す手もあるだろう。購入時の店頭価格だけを見るとガソリン車より100万円程度高いため一見割高に感じるが、リセール相場が530万〜770万円台と強力に下値を支えている。数年後に手放す際の下落幅(減価)を考えれば、実質の年間所有コストはガソリン車と変わらないか、むしろディーゼルのほうが安くすむ可能性すらある。

ディーゼルならではの厚いトルクと軽油による手頃なランニングコスト、そして「現在新車で頼めない希少性」も、数年後のリセール価値を維持する強い要因になるはずだ。