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迷える中古車ノマドへ

BMW Z4

ヒット作になった初代の中古車流通量が最も多い

初代BMW Z4
初代BMW Z4

歴代「BMW Z4」で最もヒットしたのは、主力の米国市場をはじめ、日本でも初代モデルである。BMWが世代別の世界累計生産台数を公式に公表しているわけではないものの、各種統計などによると、初代Z4は約19万7000台、2代目は約11万5000台、3代目は約10万台前後が生産されたとされる。

初代BMW Z4のリヤビュー
初代BMW Z4のリヤビュー

日本でもプチブームといえる売れ行きとなったのはやはり初代で、街中での遭遇率も圧倒的に高かった気がする。2003年1月の日本デビューから23年以上が経過しているにもかかわらず、中古車市場でも初代の流通量が多くなっている。初代の流通量は、2026年8月中旬現在で75〜85台程度。中古車平均価格は70万円強となっている。

初代を選ぶならおすすめは?

初代のエクステリア
初代のエクステリア

2003年から2006年までの前期型のラインナップは、2.2リッター直列6気筒を積む「2.2i(5速AT)」、2.5リッター直列6気筒の「2.5i(5速AT)」、3.0リッター直列6気筒の「3.0i(5速AT/6速SMG)」であった。

2006年から2008年までの後期型は、ATが5速から6速になり、「2.5i(177PS、6速AT)」、「2.5si(218PS、6速AT)」、3.0リッター直列6気筒の「3.0siロードスター/クーペ(6速AT)」、3.2リッター直列6気筒を搭載する「Mロードスター/Mクーペ(6速MT)」というラインナップだった。

初代Z4のインテリア
初代Z4のインテリア

おすすめは、前期型の「3.0i(5速AT)」だ。流通量が多く、部品供給も豊富で、整備性が高い初代Z4らしいバランスの良さ、直6エンジンらしい力強い加速を享受できる。同じく前期型の「2.2i(5速AT)」も捨てがたい。流通量が多く、フロントノーズの軽さは、初代のライトウェイトFRスポーツという味わいを享受できる。最高出力は170PSと控えめだが、手軽に乗れるモデルだ。

内外装もリフレッシュされた後期の「2.5i」も魅力だ。2.2リッターよりも動力性能に余裕があり、「2.5si」より流通量が多く「3.0si」ほど価格も上がりにくい。初代は、電動ソフトトップの油圧モーターの故障、エンジンオイルや冷却水の漏れなどにとくに注意が必要で、整備記録簿の有無はもちろん確認も欠かせない。

2代目の中古車流通量は初代よりもわずかに少ない

2代目の走行シーン
2代目の走行シーン

2009年4月に発売された2代目は、初代よりも中古車流通量はわずかに少ない程度。最近の中古車平均価格は、150万円前後で推移している。2009年から2011年までの前期型が2.5リッター直列6気筒を積む「sDrive 23i(6速AT)」、3.0リッター直列6気筒ターボの「sDrive 35i(306PS、7速DCT)」、3.0リッター直列6気筒ターボの「sDrive 35is(340PS、7速DCT)」となる。

2代目のインテリア
2代目のインテリア

ダウンサイジングターボ化も進んだ2011年から2016年までの後期型は、2.0リッター直列4気筒ターボの「sDrive 20i(8速AT)」、前期型から継続された「sDrive 35i」と「sDrive 35is」がラインナップされた。

2代目は予算200万円でも手が届く

2代目Z4
2代目Z4

まずおすすめは、流通量や価格面の買いやすさ、維持費などを考えると「sDrive20i」だ。中古車流通量が多く、現在の中古車相場は120万~210万円程度となっている。8速ATに多段化され、35i」や「35is」よりも実用燃費が期待でき、維持費も抑えやすい。

「sDrive 23i」も流通量が比較的多く、価格帯も80万〜150万円程度とより手頃に買える。NAエンジンの直6(シルキー6)という魅力もある。ZF製6速ATの信頼性の高さやターボがないことで故障リスクも抑えられる。

2代目のリヤビュー
2代目のリヤビュー

2代目の注意点は、電動ハードトップ(バリオルーフ)のトラブル、冷却系パーツの劣化や不具合、エンジンオイル漏れ、直噴エンジンの高圧燃料ポンプ・インジェクターの故障などだ。登場から17年超が経過しており、それなりに織り込む必要も出てくるかもしれない。

3代目なら予算500万円は欲しい

3代目Z4
3代目Z4

2019年3月発売の3代目は、中古車流通量は55〜70台程度で推移している。初回車検(3年)を迎えた2022〜2024年以降、下取り・乗り換えが増加し、これから増えることが期待される。

中古車平均価格(相場)は、500万円前後で推移している。日本仕様は2.0リッター直列4気筒ターボを積む「sDrive 20i(スタンダード/スポーツ/Mスポーツ)」、3.0リッター直列6気筒ターボの「M40i」。トランスミッションは、8速ATのみとなっている。

3代目の流通量は「sDrive 20i M Sport」が圧倒的に多い

3代目Z4
3代目Z4

おすすめは、中古車流通量の約85〜90%を占める「sDrive 20i M Sport」。走行距離1万〜3万km台の低走行距離個体はもちろん、ボディカラー(ホワイト、ブラック、サンフランシスコ・レッドなど)や「イノベーションパッケージ(アダプティブLED、ヘッドアップディスプレイ)」などの人気装備の有無をじっくり比較して選択できる。最高出力は197PSだが、フロントノーズの軽さは明らかで、スムーズな8速ATの変速もあって公道で走らせる分には不足を抱かせないはずだ。

3代目のマイナーチェンジ後モデル
3代目のマイナーチェンジ後モデル

BMWらしいシルキー6とハイパワーならもちろん「M40i」だが、相場の目安は440万〜620万円前後とやや高値で安定している感がある。新車価格が800万円台後半〜900万円オーバーのハイエンドグレードだが、初期型(2019〜2020年式)であれば400万円台後半から狙えるようになっている。新車時と比べた値下がり幅(割安感)は「20i」よりも大きくなっている。

3代目のインパネ
3代目のインパネ

BMW Z4は、予算500万円を確保できるのであれば3代目がベストだ。世代的に新しいのはもちろん、トヨタとの共同開発モデルとなったこともあって信頼性も高くなっている。それでも冷却系のトラブル、AT(初期型)のジャダー、ソフトトップのトラブルなどは要注意で、ホイールのガリ傷率が高い(19インチ+低扁平)ことにも注意したい。

ハニカム形状のグリルや新デザインのエアインテークを採用。試乗車はMハイグロス・シャドー・ライン・エクステリアによりグリルフレームもブラックとなり、さらに精悍な印象だ。

マイナーチェンジした「BMW Z4 xドライブ20i」で楽しむ真夏のFRオープンエアドライブ

BMW Z4がマイナーチェンジを行った。パワートレインなどはそのままに、フロント周りを中心としたフェイスリフトだ。一層精悍さを増したオープン2シーターの走りを初夏の東京で味わう。(GENROQ 2023年9月号より転載・再構成)

フロントセクションを中心にデザインがアップデートされた、新型「BMW Z4」の走行シーン。

ついに日本上陸した2023年型BMW Z4は新形状のヘッドライトとキドニー・グリルを採用

ビー・エム・ダブリューは、2シーター・プレミアムオープンモデル「BMW Z4」の改良新型を、全国のBMW正規ディーラーにおいて販売開始した。日本におけるデリバリーは2023年1月以降を予定している。

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