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迷える中古車ノマドへ

Mercedes-Benz GLC

初代GLCは中古車流通量も多く、SUVの平均価格は300万円級

初代GLCのリヤビュー
初代GLCのリヤビュー

2016年2月に発表、発売された初代「メルセデス・ベンツ GLC」は、直線基調のデザインが印象的だったGLKクラス(左ハンドルのみだった)の後を受け継ぐカタチで上陸した。2015年からメルセデスのSUVは、SUVであることを示す「GL」にクラス(車格)を示す「S」や「E」や「C」を付けていて、「CクラスのSUV」を意味するGLCを名乗ることになる。

初代のボディサイズは、全長4670mm×全幅1890mm×1645mmで最小回転半径は5.7m。2.0リッター直列4気筒ガソリンターボを積む「GLC 250 4MATIC」系グレードのみで発売された。

初代GLCクーペ
初代GLCクーペ

同年秋に左ハンドルのみのPHEV、メルセデスAMGの「GLC 43 4MATIC」を追加。2017年2月にクーペモデルの「GLCクーペ」が加わるとともに、2.2リッタークリーンディーゼルを積む「GLC 220d 4MATIC」系グレードも用意した。

初代GLCのインパネ
初代GLCのインパネ

2017年7月に一部改良を実施。新テレマティクスサービスの「Mercedes me connect」の搭載やアルミホイールの刷新などが盛り込まれている。2018年1月には、4.0リッターV8直噴ツインターボを積むメルセデスAMGの「GLC 63」系を一気に追加。

初代は2019年秋にマイナーチェンジ

2019年10月にマイナーチェンジを実施
2019年10月にマイナーチェンジを実施

2019年10月にマイナーチェンジを受け、内外装のリフレッシュ、対話型インフォテインメントシステム「MBUX」の搭載、2.0リッター直列4気筒ターボを積む「GLC 300 4MATIC」を設定するなど、商品力の強化が図られた。

最後期の2021年12月に自動駐車機能の「アクティブパーキングアシスト」や「Apple CarPlay」、「Android Auto」のスマホ連携に対応するなどの仕様変更を受けている。

初代メルセデス・ベンツGLCとGLCクーペ
初代メルセデス・ベンツGLCとGLCクーペ

2026年7月下旬時点での初代GLCの中古車流通量は、SUVが280〜300台前後、中古車平均価格は300万円前後となっている。クーペモデルは120〜140台前後で推移していて、平均価格は410万円前後とクーペの方が数が少なく、価格も高値で安定している。クーペの方が割高になっているのは、スタイリングへの支持が多いなどの理由が考えられる。

初代はSUVもクーペも「220d 4MATIC」を狙いたい

初代GLCの走行シーン
初代GLCの走行シーン

SUV、クーペを問わず中古車で狙い目なのは、まずは2017〜2019年の「220d 4MATIC」系だ。中でも「4MATIC スポーツ」の人気が高い。耐久性の高い2.2リッターディーゼルを積み、400Nmの最大トルクと9速AT、フルタイム4WDの4MATICの組み合わせによりロングドライブも余裕でこなしてくれる。コミコミの支払い総額は、220万〜290万円前後となっていて、走行距離は5万〜7万km、7万〜9万kmと続いている。

注意点は、エアサスペンションのトラブル、AdBlue、 DPF、NOxセンサーなどのディーゼル排ガス処理系のトラブル、エンジンマウントの劣化などが報告されているが、整備簿記録付で販売店保証はマストだ。

初代GLCのサイドビュー
初代GLCのサイドビュー

初代で充実装備を享受するのなら、2019年10月のマイナーチェンジ後モデルとなる後期型(2020年式以降)だろう。「MBUX」が搭載され、2.0リッター直列4気筒ディーゼルを積む新世代の「OM654」型は、静粛性を高めつつ、最高出力を170PSから194PS(最大トルクの400Nmは不変)に向上。EGRなどのディーゼルエンジンのネックも改善され、信頼性も高まっている。

2023年3月発売の2代目も増加傾向

2代目GLCのエクステリア
2代目GLCのエクステリア

2023年3月に上陸した2代目GLCは、全長4740mm×全幅1890mm×全高1605mmというサイズで、全長を50mm(仕様により異なる)延ばし、伸びやかなフォルムを手に入れた。クーペモデルは同年11月に発売され、SUVにPHEVモデルを追加している。

2代目GLCのフロントマスク
2代目GLCのフロントマスク

なお、2代目GLCの取り回しを左右するのは、オプションの後輪操舵である「リヤアクスルステアリング」で、最小回転半径はわずか5.1mに収まる。約60km/h以下では逆位相になり、後輪を前輪と逆方向に最大4.5度傾ける。約60km/hを超えると、後輪を前輪と同じ方向(同位相)に最大4.5度操舵することで、操縦安定性を高める機能だ。操舵時のフィーリングも従来の後輪操舵、4WSシステムよりも自然になっていて、取り回しを重視するのなら欲しい装備だろう。

2代目GLCのインパネ
2代目GLCのインパネ

2024年9月の一部改良や2025年3月に新エントリーグレードの「GLC 220d 4MATIC Core」をSUV、クーペモデルに追加。2026年3月にも両タイプに「GLC 220d 4MATIC Sports」が加わっている。

SUVの平均価格は720万円級、クーペは780万円前後

2代目GLCクーペ
2代目GLCクーペ

現行型である2代目GLCの中古車流通量と平均価格は、150台前後で約720万円。クーペモデルは100台前後流通していて、中古車平均価格は780万円ほどで推移している。

SUVをピックアップすると、年式別では2025年式が最も多く、2023年式、2024年式と続いている。走行距離別では、1万〜2万km、3000〜5000km、7000〜1万km未満の順で多く、登録未使用車や低走行距離の個体が中心だ。4万km超の物件は少数派となっている。

2代目GLCの走行シーン
2代目GLCの走行シーン

クーペも2025年式が最大のボリュームゾーンで、3000〜5000kmの走行距離物件が最も多い。3万km超の個体は極少数となっている。クーペの方が若干デビューが遅かったが、走行距離はSUVよりも明らかに短いのが興味深い。セカンドカーニーズも満たしているためだろうか。

2代目はSUVの値落ち幅に注目

より伸びやかなフォルムになった2代目
より伸びやかなフォルムになった2代目

2代目はSUVモデルが総額600万円切りが、クーペは総額700万円切りが出始めたばかりだが、新車価格と比べると、SUVは約250万〜300万円程度、クーペモデルは約200万〜250万円程度値落ちしている。初代よりも走行距離が短く、コンディションも良好な個体が選びやすいのはもちろんで、新車と比較して中古車を狙う価値も大いにあるだろう。

最も狙い目なのは、SUVの「GLC 220d 4MATIC」で、新車乗り出し価格からすると250万〜300万円前後安く狙える。クーペモデルはSUVより高いリセールが期待できるが、狙い目は物件数の多い「GLC 220d 4MATIC」だ。

2代目「GLC 220 d 4MATIC」のサイドビュー
2代目「GLC 220 d 4MATIC」のサイドビュー

さらにSUVの場合は、「AMGラインパッケージ」装着車をマストで狙いたい。新車時オプション価格(約40万円〜)の割にアリナシで中古車価格にそれほど反映されていないからだ。加えて、先述したように後輪操舵の「リヤアクスルステアリング」装着車も取り回しのしやすさからぜひ狙いたい。さらに欲をいえば、「レザーエクスクルーシブパッケージ」、「パノラミックスライディングルーフ」装着車も新車時の価格(総額80万〜100万円前後)ほど中古車価格に反映されていないため、狙い目といえるだろう。

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