登場が待たれる新型スイフトスポーツ
スズキのホットハッチ「スイフトスポーツ」が、新世代モデルとして復活する可能性が高まっている。

従来型「ZC33S」は、2025年に設定された「ZC33S Final Edition」を最後に生産終了。一時はこのままスイフトスポーツそのものが消滅する可能性も囁かれていた。

しかし、入手した最新の開発情報によると、次期スイフトスポーツの計画は進行しており、2027年1〜3月のワールドプレミアが有力視されている。
エンジンは48Vマイルドハイブリッド採用か?
次期型で最大のポイントとなるのが、パワートレーンの電動化だ。搭載が有力なのは、1.4L直列4気筒ターボエンジンをベースに、新世代の48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせたユニット。モーターアシストによって低回転域のトルクを補いながら、燃費性能と環境性能を引き上げる。
システム最高出力は150ps前後となる可能性がある。従来型の1.4L直列4気筒ターボは140psを発揮していただけに、数字だけを見れば劇的なパワーアップではない。200ps、300ps級も珍しくなくなった現在のスポーツモデル市場を考えれば、むしろ控えめにも映る。

だが、そこに次期スイフトスポーツの狙いがありそうだ。スズキが掲げるものづくりの思想が「小・少・軽・短・美」である。歴代スイフトスポーツも大出力エンジンではなく、軽量なボディと扱い切れるパワー、俊敏なハンドリングによって独自のポジションを築いてきた。
次期型でも絶対的な最高出力を競うのではなく、軽量化を進め、パワーウエイトレシオやアクセルレスポンス、ハンドリングを磨く方向が濃厚だ。特に注目したいのが車重である。48Vシステムを追加すれば重量増は避けられない。電動化と軽量ホットハッチという、一見相反する要素をスズキがどう両立させるのかが新型の完成度を左右する。
新型スイフトスポーツを大予想!
エクステリアも標準スイフトとの差別化が図られる。スクープ班が制作した予想CGでは、現行スイフトの基本シルエットを生かしながら、大型フロントグリルや専用バンパー、大型コーナーエアインテークを採用。フロントリップスポイラーも組み合わせ、低くワイドな印象を強調した。ブラックルーフとの2トーンやブラックの専用アルミホイールなども、次期型に採用される可能性がある。

インテリアでは9インチディスプレイを中心に、専用スポーツシートやスポーティな加飾を採用するとみられる。豪華装備を大量に追加するのではなく、運転に必要な機能をコンパクトにまとめることも、スイフトスポーツらしい方向性となる。
気になる価格は……?
そして次期型でもうひとつ重要になるのが価格だ。入手した情報では245万〜250万円前後がひとつの目安になる。従来型からの値上がりは避けられないものの、48V電動化を取り入れながら300万円を大きく下回れば、現在では希少な「手の届くスポーツモデル」という立ち位置を守れる。
トヨタも次世代ヤリスをベースとする高性能モデルを準備しているとの情報があり、コンパクトスポーツを取り巻く状況は今後再び活発になりそうだ。高出力化や高度な4WDによって速さを追求するライバルに対し、スイフトスポーツが武器とするのは軽さと扱いやすさ。150ps前後という数字は控えめに見えても、軽量ボディと組み合わせれば話は変わってくる。
「Final Edition」でいったん歴史に区切りをつけたスイフトスポーツ。2027年に復活する新型は、電動化しても「軽く、手頃で、使い切れる」という歴代モデルの魅力を守れるのか。そこが次期型最大の見どころとなりそうだ。
